上市町でくらす

大都市を離れ、地方で起業した男のブログ vol.3 「地方創生」に関して、自分の考えをまとめておく

 
 
地方で仕事をしているからには、これからの時代の「地方創生」のあり方に関して、自分の考えをまとめておかねばなるまい。そんな気持ちで筆をとっている。
 
しかし、ホントのところ、書きたいと感じたのは「怒り」に似た感情があったからかもしれない。
 
—-
 
先日、友人から誘われて「地方創生のロールモデルとなっている」という謳い文句の島根県にある島の話を聞いてきた。現地で活動をしているNPOの方の話ではあるが。
 
話の要旨は次のようなものだった。
私のフィルタが入っているので正確ではない。
「私がそのように感じた」という内容が次のようなものだ。
 
1) 戦後、急速に増えた若年人口は働く場所を求めて大都市に移動した。
2) 現在、その人口移動が主たる要因となって、地方の過疎化が進んでいる。
3) 地方には地方の良さ、大都市には大都市の良さがあり、住み分ければ良い。
4) 具体的に言うと、「産み育てる母親としての地方」と「稼ぎ支える父親としての大都市だ」
 
という内容だった。他にもいろいろなテーマが語られていたので、今、私がピックアップした4つのトピックスは非常に偏った内容だが、終わってから1ヶ月以上がたち、自分の頭に残っているのは上記の内容だけだ。
 
ちなみに、参加者の中で、地方で生活し、地方で仕事をしているのは私だけだった。ついでに言わせてもらうと、プレゼン後の質疑応答タイムで、「その話は地方の現実を表していない!」という話をすると、「まず地方に住んでみてください。」と言われた。住んで、仕事してるっちゅーの。あなたより長く。
 
さて、私が感じた怒りはどこから来るものか。
 
4つのトピックスのうち、1~2は完全に同意だ。その通りだと思う。
 
 
3はちょっと違う。地方には地方の良さがある。大都市には大都市の良さがもちろんあるが、一方で、人口が過剰に大都市に偏り、大都市の良さが消されつつある、そんな不都合が起きていると私は分析している。通勤ラッシュや住宅環境、子育て環境の悪さがその一例だ。
 
4に関しては全く違う。地方に母親としての役割を期待し、大都市に父親としての役割を期待するのはまったくもって、日本の新しい関係、新しいビジョンを提示しているとは言えない。今の関係を更に悪い形で行う拡大再生産ではなかろうか。
 
私が掲げる地方創生は、大都市に集中した人口・人材が地方に分散することにより、新しい価値を地方独自に産み出し、進化を遂げる。というものだ。
 
デザイナーやマーケター、アニメーター、様々な才能を持った人が大都市には大勢いる。大勢いるからこそ、One of them になりがちだが、地方に来ればOnly1だ。地方に来たOnly1の人材が新しい変化をもたらしてくれる。
 
江戸末期が明治維新の苗床になったのは間違いないと思うが、それを成し得たのは移動が制限されていたが故に、各々の藩が独自に工夫を凝らし、教育を行い産業を興すことが出来ていたからではなかろうか。多様性と競争がそこにはあった。
 
そういう新しい地方のあり方を私は思い描いているし、実現も出来ると思う。
いつかはまた、大都市に人口が集中しなければならない時代が来るかもしれない。
しかし、それは今ではない。
 
まずは自分が実践者として、地方で新しい仕事を産み出し、社会に訴えかけていきたい。
そんな風に思う。
 
※補足
 
 某島の取組は間違いなく素晴らしい。東京の方向けに話された内容でもあるし、私の受け取り方が適切でなかった部分は多々あると思われる。怒りを感じたのは、私の一方的な思い込みだろう、とも思う。もう少し語り合えばよかったのだろう。また、本来地方創生とは、様々な考えをもった人同士が手に手を携え、協力しあってはじめて成り立つものだと思う。そういう意味ではこのようなブログを書くこと自体、お角違いではある。しかし、書くことによって得られるものもある。だから書いておく。

 
 
●大都市を離れ、地方で起業した男のブログ vol.2 減るのは収入?それとも支出?
http://kamiichi-job.net/blog/3424
 
●大都市を離れ、地方で起業した男のブログ vol.1 自己紹介
http://kamiichi-job.net/blog/3376


Comments

comments