上市町ではたらく

価格以上の価値あるメニューを提供

お食事処 山本屋

上市町で100年続いている老舗飲食店。現在の店主である山本清志さんが後を継いでから、お客さんのニーズに合わせてメニューをどんどん増やしてきた。時代の流れを把握し、柔軟に対応してきたことで生き残った、上市町で歴史あるお店のうちの1軒。15年前に、隣から現在の場所に移転し、広くなった。ランチから宴会料理まで幅広いメニューを提供し、お客さんを楽しませている。

山本清志さん

代表 山本清志さんㅤㅤㅤ

 

時代のニーズに対応

市姫神社の近くにあるお店。旗が目印

市姫神社の近くにあるお店。旗が目印

古野「お店はいつからあるんですか?」
山本さん「もう100年続いとるよ。僕で3代目。」
古野「山本さんはいつからお店に出られているんですか?」
山本さん「高校時代からこの店手伝って54年かな。東京の大学に行くつもりだったけど、親父が病気してしまって行けんかった。商売ってそんなもんで、思ったところにはなかなか行かん。あっという間にこの年やちゃ。母が店を引き継いで、僕はいつの間にか継いどった感じ。」
古野「すごくメニューが多いと思いますが、元々はどんなお店だったんですか?」
山本さん「ラーメン屋だね。昔からのしょうゆ味の上市ラーメン。いまは味噌もあるけど。先代の親父が手打ちそばをやっとって、僕が継いでからはいろんなメニューを増やしていった。」
古野「山本さんとしては、どんなお店にしようと思ってやって来られたんですか。」
山本さん「上市は人口の少ない町だから、町のニーズに合わせたものにしてきたよ。やっぱり、時代の流れに乗っていかんと。いろんな店があったけど、僕が子どもの時分から残っているのはうちだけだよ。昔はそば、うどん、ラーメン、どんぶり物がほとんどで、それ以上の品物になると、一本杉や上市鉱泉っていう料理屋や風呂屋で出されることになっとったけど、そこも全部閉ざされてった。」
古野「そうなんですか…。」
山本さん「これからも町に合ったものを提供していきたいと思っとるよ。」

価格よりも価値あるメニューを

テーブル席と小上がり席がある

テーブル席と小上がり席がある

古野「お客さんに対して、大切にされているサービス方針はどんなことですか?」
山本さん「『値段よりも価値がある品を出す』ということ。ランチとか、宴会でも。それやると利益が出ないんだけど、お客さんに満足してもらうためにやっとるが。利益ばっかり追求しとったらお客さんが引いていくからね。今からお金儲けしてもダメだと思っとるし。あと、チェーン店と競合してもダメ。チェーン店は同じメニューで安いものを出してくるから、それとは一線置いたものじゃないと。それで、次から次へとメニューを変えとる。」
古野「上市にチェーン店ってありましたっけ?」
山本さん「昔、チェーン店があった時期もあるよ。でもやっぱり人口が少ない町だからだろうね、撤退していった。チェーン店が増えてった時代、うちにもやってみんかって声かけられたけど、田舎だからやめといた。チャンスがあればやってみたいという気持ちもあったけど、撤退していったのを見ると、やめといて良かったかなと思う。」

座敷に飾られた打ち掛け

座敷に飾られた打ち掛け

古野「そうだったんですか。ほかのお店が辞めたりチェーン店が撤退していく中で、ずっとお店を続けておられるのってすごいことですよね。」
山本さん「そうだね。それはやっぱり、時代の流れに合わせて対応してきたからだろうね。値段は、もう何十年もずっと変えてなかったん。でもこの4月から消費税が上がったから、700円だったランチを800円にした。その分、お客さんに満足いくものをと、グレードを上げとるが。」
古野「ボリューム満点ですから、800円でも安いですよね。日替わりで毎日メニューが違いますし。」
山本さん「同じものだと飽きがくるからね。いろんなもんに手をかけてかんと。麺類に定食、ご飯もの、オードブル、懐石料理、鍋(要予約)とかいろいろあるよ。」
古野「おつまみもありますけど、これは夜だけですか?」
山本さん「いや、昼でも食べられるよ。」

壁に掛けられた年代物の大きな時計

壁に掛けられた年代物の大きな時計

古野「それでは、豊富なメニューの中でも1番のおすすめってなんでしょう。」
山本さん「う~ん…。どれって言われても困るなぁ。好みで食べてもらえればいい。そのためにいろんなメニューを用意しとんがだし。日替わりランチは平日だけだけど、天気を見て寒かったら温かい麺に、扱ったら冷たい麺にしとるよ。」
古野「『ミニのうどん』とか、ランチには必ず麺がついてるんですね。」
山本さん「そうそう。みそ汁の代わりに、必ず麺を付けとるよ。ボリュームが出るからね。」
古野「はい、食べに来るといつもお腹いっぱいです(笑)。」

学生のアルバイト募集

襖で仕切れる1階奥の座敷

襖で仕切れる1階奥の座敷

古野「お店をされていて大変なのはどんなことですか?」
山本さん「忙しくなれば忙しいだけ辛いし、暇だとそれはそれで辛い(笑)。でも、宴会で『料理良かったよ~』と言ってもらえればやりがいがあるよ。この仕事はスピード感がないとやっとられん。何であろうとスピードと品質やちゃね。」
古野「なるほど。…ちなみにいま、人の採用は考えておられますか?」
山本さん「うん。学生のみだけど。」
古野「どんな人が来てくれたらいいですか?」
山本さん「明るい人。それで、何でも気が付いてくれる子ならなおいいね。男の子で、洗い物とか掃除とかしたことない子もいるけど、そういう子には教えてあげるから大丈夫。かけもちしとる子も多いよ。厳しいところで教えられてきとる子はちゃんとしとるね。学生さんは、うまく育ててあげんと。」

宴会料理の1品は特別メニュー!

宴会料理(オードブル)の一品

宴会料理(オードブル)の一品

古野「最後に、今後チャレンジしてみたいことを教えてください。」
山本さん「新メニューの導入。常に新しいメニューを考えとるよ。食べるのも好きで、食に対してなら日本中どこまででも食べに行く。イタリアンとかいろんなお店を食べ歩いて勉強しとるが。」
古野「それは、お店で取り入れるためにですか?」
山本さん「そうだね。どんな腕のいい料理人でもそれぞれ違うし、いろんな人のやり方を見ると盛り付けや味付けで自分には考え付かないことがいっぱいある。だからそれぞれを参考にして、宴会料理の中の1品にサービスで組み込んだりしとんが。氷見牛ステーキとか。値段が上がるからそればっかりにはできんけど、1品くらいはね。」

ステーキがのったサラダ

ステーキがのったサラダ

古野「そうなんですか~。宴会料理の1品にステーキとかイタリアンが入る場合があるなんて、いいですね!」
山本さん「臨機応変に楽しみながらやっていくのが1番いいと思うよ。死ぬまで勉強。昔は、こんなにいろんな食べ物が出てくる時代になるとは思ってなかったからね。」
古野「確かに、選択の幅が広がっていますよね。山本さん、今日はどうもありがとうございました。」
山本さん「こちらこそありがとうございました。」


趣ある電灯と時計

趣ある電灯と時計

時計のねじを巻く山本さん

時計のねじを巻く山本さん

西中町商店街を抜け、白竜橋へ向かう曲がり角にあるお店です。店頭にはランチメニューが表示されているので、お店に入る前から期待に胸が高鳴ります。豊富なメニューの中でも、私が好きなのはやっぱり日替わりランチ♪ ご飯&麺類がつき、美味しくてお腹いっぱいになります。メインがエビフライやハンバーグのこともあるそうなので、前を通るときには要チェックです! 1階の奥には座敷、2階にも広間があるので、宴会や法事、食事会などにも利用できます。100年続く老舗なので、店内をよく見ると、年代物の時計(手巻き式で現役です)や大きなビール瓶が飾ってありますよ。時代の変化に対応して続けてこられているのが素晴らしいと思いました。
ちなみに先日、山本屋さんで「はたらく企業コネクションin上市(現・はたらくらすコネクションin上市)」のイベントで「働く20代・30代のためのコミュニケーション講座&交流会」を開催しました。お料理はどれも美味しく、アットホームな雰囲気の中でリラックスして講座&交流でき、参加者の方々に喜んでいただけました。ありがとうございました!

●おすすめメニュー●

 
 

●DATA●

店舗名 お食事処 山本屋
住所 上市町上中町18
電話番号 076-472-0305
FAX番号 076-472-0305
オープン 明治時代
代表者氏名 山本清志
営業時間 11:00~14:30(LO14:00)、17:00~21:00(LO20:30)
定休日 月曜の夜
駐車場 10台
ホームページ 上市町商工会 http://www.shokokai.or.jp/16/163221S0181/
Facebookページ なし
メニュー 麺類に定食、ご飯もの、オードブル、宴会料理、鍋(要予約)
設備・情報 座敷・小上がりあり、個室あり(空いていれば2人から使用可)、
予約可(宴会は要予約)、テイクアウトメニューあり、
子どもメニューあり(お子様ランチ1,000円)、
キッズチェアあり、離乳食持ち込み可、ベビーカー持ち込み可

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