上市町ではたらく

日石寺の目の前で味わうそうめん

旅館 山菜料理・岩魚料理 大岩館

大岩で、日石寺の目の前にある「旅館 大岩館」。境内から階段を降りてすぐ、と立地条件が良く、お参りを終えた参拝客がそうめんを食べに来ることも多い。玄関を入ってすぐ、おかみの松井裕子さんが集めた創作人形や古布を使った和小物などが展示されている。食べる楽しさに加え、風情ある旅館の雰囲気を楽しめる。そうめんはもちろん、岩魚の塩焼き、山菜盛り合わせ、くずきりなどもおすすめ。

おかみ 松井裕子さん(65)

おかみ 松井裕子さん(65)

日石寺の目の前の立地

玄関にある小物が雰囲気を引き立てる

玄関にある小物が雰囲気を引き立てる

古野「大岩館さんは日石寺からの階段を降りてすぐという立地がいいですよね。」
松井さん「そうですね。大岩に来られるお客さんは大抵お気に入りの店があります。ここに合った風情を出すように、それぞれの店ごとに工夫もしていますよ。参拝を終えて、そのままうちに来られるお客さんも多いです。」
古野「お客さんは参拝客の方が多いんですか?」
松井さん「はい。東京から1人で昼食込みのプチ修行だと、滝に入って行かれたお客さんもおられました。昔は石川、福井、新潟、長野、富山から、泊まりで不動講(大岩不動尊の儀式)に

店内はテーブル席と小上がりがある

店内はテーブル席と小上がりがある

来られる方が多かったけど、いまは観光の方も増えましたよ。毎年夏には50~60人の子どもたちが泊まって行かれますし、涼しくなると、喫茶店のようにコーヒーを飲みに来られるお客さんもおられます。オープンにしているので、『人の往来を見ながらコーヒーが飲める』と喜ばれるんです。コーヒーは豆を挽いてお出ししていますよ。」
古野「なるほど~。オープンカフェのようでいいですね!」

手作りの山菜料理

手作りの山菜尽くしの料理が自慢

手作りの山菜尽くしの料理が自慢

古野「大岩館さんの1番の売りは何でしょう?」
松井さん「やっぱり山菜料理です。春に採っておいて塩漬けして保存しているので、夏や冬でも料理できますよ。」
古野「『山菜定食1,600円)』は山菜尽くしですね! タケノコとワラビ、ヨシナの天ぷらと煮物、ワラビの酢の物、きゃらぶき、ゴマ豆腐、ヨシナのたたき、ゼンマイの白和え、それにご飯とそうめんまで!」
松井さん「これ全部、手作りですよ。」
古野「すごく手間がかかってますね~。1品1品、

奥の座敷は団体客にもおすすめ

奥の座敷は団体客にもおすすめ

全然味が違うお料理ですし、山菜の魅力を存分に楽しめますね。ほかにおすすめは?」
松井さん「『岩魚定食』は、『山菜定食』にさらに岩魚がついて2,100円です。」
古野「これにさらに岩魚がつくんですか。豪華ですね! やりがいを感じられるのってどんな時ですか?」
松井さん「お客さんにここへ来てもらって、ホッとした感じで『美味しかったよ、また来るね』って言われた時。『来て良かった』、『このお不動さんと一体に

晴れていれば3階からの眺望も楽しめる

晴れていれば3階からの眺望も楽しめる

なった感じ』と言われると嬉しいです。この前も、埼玉から中年のお客さんグループが来られて、店の前で一緒に写真撮ろうよって言われました。映画『おおかみこどもの雨と雪』を観て、全国から『花の家』に来られるお客さんも多いですよ。」
古野「そうなんですか。『花の家』、大人気ですね。」
松井さん「はい。2年半経った今でも結構来られますよ。」

映画「剱岳点の記」の舞台になったお店

境内から降りる階段のすぐそば

境内から降りる階段のすぐそば

古野「大岩館さん、『剱岳点の記』に映ってましたよね。」
松井さん「そう、宿坊として、玄関あたりが『だんごや』さんと一緒に映画に登場してましたね。エキストラの方々が着替える場所としても利用され、浅野忠信さんや香川照之さんが食べに来てくれたんですよ。」
古野「すごいですね! 町のイベントも開催されているんですよね。 」

松井さん「今年は上市町や上市町観光協会が大

玄関からすぐの座敷

玄関からすぐの座敷

岩に力を入れてくれています。上市町観光協会の主催で、4~7月に『大岩リトリート“ヨガ&写仏”-ココロもカラダも美しく-』と言って、水公園でのヨガとお不動さんの絵をなぞって写す写仏(しゃふつ)を体験して、うちで特製リフレッシュランチを楽しむコースが実施されました。いつも町のイベントがあるとき、食事の提供は旅館3軒が持ち回りでやっているんですよ。」
古野「特製ランチを味わい、緑の中で心と体をリフレッシュするなんて、素敵なイベントですね。」

みなさんと一緒に

松井さん(右)とスタッフのみなさん

松井さん(右)とスタッフのみなさん

古野「松井さんはいつからお店に出られているんですか?」
松井さん「私は40年前に嫁いで来て、それから一生懸命頑張っています。昔は3世代がいて、子育てしながらお姑さんたちについていくだけで精一杯でした。いまも、働きに来てくれる人がいるから、みなさんのおかげでやっています。ありがたいことです。孫はまだ小さいけど、娘も手伝ってくれています。健康なうちは頑張りたいですね。」
古野「そうなんですね。松井さん、今日はありがとうございました。」
松井さん「こちらこそ、ありがとうございました。」

ランプと趣ある階段

ランプと趣ある階段

3階の部屋

3階の部屋

3階に残っている「とうふや」の名残り

3階に残っている「とうふや」の名残り

昔の大岩の案内図

昔の大岩の案内図

いつも大岩に行くと声をかけてくださる、大岩館の松井さん。お客さんや訪れた人の顔を覚えておられるなんて、さすがだな~と思います。
お店は入口からすぐ座敷に入れるので、食べながら大岩の風景を楽しむことができます。取材では、昔の大岩の案内図も見せていただきました。なんと、大岩館は「とうふや」だったそうです。3階には今もそれが分かる文字が残されていて、面白いなぁと思いました。今まで大岩は緑に囲まれたイメージでしたが、なんと大岩館の3階からは晴れていれば富山平野が見えるということを知りました。木造3階建ての風情もほかの地域ではなかなか味わえないですし、大岩にはまだまだ知られていない魅力がたくさんあるんですね。

●おすすめメニュー●

●DATA●

店舗名 旅館 山菜料理・岩魚料理 大岩館
住所 上市町大岩31
電話番号 076-472-2307
FAX番号 076-472-3870
営業時間 10:00~16:00(お客さんがおられる限り営業)
定休日 不定、11月~3月は予約優先
駐車場 20台(大岩館)、50台(日石寺駐車場を利用)
ホームページ なし
Facebookページ なし
メニュー そうめん、山菜料理、岩魚料理、ところてん、白玉、くずきり
設備・情報 店内禁煙、座敷・小上がりあり、個室あり、予約可、
離乳食持ち込み可、ベビーカー持ち込み可
代表 松井裕子
オープン年月日 明治時代

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