上市町ではたらく

宅地造成で町の活性化を後押しする不動産店

有限会社 フジ企画

上市町の中心部にある不動産専門店。広い人脈と親しみやすい人柄で相談しやすい雰囲気のお店。毎週水曜日には無料相談会を開いている。公益社団法人 全日本不動産協会富山県本部の理事・倫理網紀委員長や上市川沿岸土地改良区の副理事長を務める代表取締役会長の富樫宗治さん(81)と、代表取締役社長の真田宏一さん(55)に話を聴いた。

代表取締役会長 富樫宗治さん(右)と 代表取締役社長 真田宏一さん

代表取締役会長 富樫宗治さん(右)と
代表取締役社長 真田宏一さん

 
 

 

誰からも好かれる不動産店

ショッピングタウンパル前から西へ150mの場所にある不動産店

ショッピングタウンパル前から西へ150mの場所にある不動産店

――富樫さん、創業の経緯を教えてもらえますか?
平成元年、54歳の時に宅地建物取引主任者(現在の宅地建物取引主任士)の試験を受け、平成2年から不動産業を始めました。創業から27年になります。それまでは建築会社でサラリーマンをしていましたが、51歳で退職し、2社の嘱託職員として働いていました。健康マージャンがきっかけで人生の出会いがあり、不動産業が自分の本職だと思ったので、始めました。
――健康マージャンですか。
「賭けない 飲まない 吸わない」のが健康マージャンです。友達同士のコミュニケーションを大事にしたいと始めました。そこで「誰か田んぼを買ってくれんかね」と相談を受けたため、それをその頃行っていた会社で世話して土地を造成し、家を建てたのが不動産業に関わることになったきっかけです。
――そうなんですか。どんな会社にしようと思われましたか?
営業で押していくと危険なので、誰からも慕われる不動産屋でありたいと思いました。私は飛びぬけて頭が切れたわけじゃないから、逆にそれで人から安心感を持たれるんです。人が周りにいてくれる、すごく幸せな人生です。青年団活動や平成4年から上市ライオンズクラブなどで培った人脈が今に活きています。いろんなところに出て仕事ができて、人が来てくれるから楽しいね。大切にしているのは、気配り・目配りです。不動産屋のいない土地は本当の過疎地。だから不動産屋を育てなきゃならんというのが、私の持論です。名前の由来は富樫宗治の「富」と「治」で「フジ」と、妻が名付けました。地元上市町を中心に土地建物の仲介業務に携わる他、工場用地、ショッピングセンター等の事業用地の斡旋などを行っています。

住みよい団地造成で町を活性化

上市町四葉台に造成した「上市四葉台団地」

上市町四葉台に造成した「上市四葉台団地」

――扱っておられるのは上市町の土地が主ですか?
そうですね。依頼があれば町外も扱いますよ。土地建物の売買は年間30軒以上です。中古住宅・土地の価格査定は無料で行っています。現在販売している中でおすすめは、「上市四葉台団地(かみいちよつばだいだんち)」。新相ノ木駅から東へ約650mの場所にあり、若年世帯定住促進事業の対象地にもなっています。既に5~6軒の世帯が入居済みで、建築中が10数軒。平成26年11月に地鎮祭を行い、上市町も応援してくれている団地です。元々は宮川小学校の校区ですが、線路を2つ越えて行かなければならないため、議会を通して上市中央小学校へ通学することになりました。

建設済みの住宅

建設済みの住宅

――そうなんですね。新しい団地はどのように作られるんですか?
四葉台は、耕作放棄地だったのを地主さんから買い取りました。新相ノ木駅の周辺に住宅等を作りたいという町の要望・指導を受け、徒歩7~8分で行けるこの場所を選んだんです。幅が100mある土地のどこに道路を通し、元からある道路とどうバランスを取るか、水道の配管はどうするかなど、行政と相談しながら町の認定事業として進めています。これまで、役場周辺の住宅地や若杉新、新屋など上市町に住宅団地を10カ所以上造成・販売しました。空き農地や大きな企業の不要になった土地を活用し、2~3年に1度のペースで宅地造成しています。

建設中の住宅のほか、販売中の土地もある

建設中の住宅のほか、販売中の土地もある

――団地を作られる際は行政との相談が欠かせないんですね。
そうです。上下水道などのインフラや農業用水を囲むフェンスの高さ、子どもの校区など、ここに作れば町の活性化につながる、と決める1番大事な方針は町のアドバイスが元になります。道路の場所が互い違いになると子どもの飛び出す危険性があるので、四つ角の交差点になるように設計することや、除雪車を通すことなどを相談するため、信頼関係が大切です。

便利屋のような存在

フジ企画のみなさん

フジ企画のみなさん

――代表取締役社長の真田さんにもお話をお聴きします。仕事で大事にしておられるのはどんなことですか?
お客さんの話を聴いて、適切なアドバイスをするということです。先に言ってはダメなんです。女性はしっかりしているので、奥さんが「うん」と言えば大概まとまります。町には何でもアドバイスする義父(富樫さん)のような人間が必要だと思います。しいて言えば「便利屋」「何でも屋」ですね。不動産と一口に言ってもすごく深いんです。一人ひとり所得も考え方も違う。夫婦で家の間取りや返済方法などを決めていても、実家から来た親御さんが自分の部屋を主張する場合もあります。そういった困ったことが起きた場合、いろんな相談のしやすい店として、毎週水曜日には不動産無料相談会を開いています。不動産を買うのが怖い人もいると思いますが、お気軽に相談してもらいたいです。水曜以外でも大丈夫ですよ。
――無料相談会、いいですね。

遊休不動産の開発と定住促進

「上市四葉台」から見える剱岳

「上市四葉台」から見える剱岳

――上市町には空き家がたくさんあると聞きますが…。
ありますね。草刈りなども含めた空き家管理は重要な問題です。いつ売りたいのか、倉庫として利用しているのかなど、実態を把握することが大切です。空き家でも相続している人がいないと触れないし、いろいろ難しいんです。子や孫の代で家や土地を相続したものの、県外に行かれている場合も多いです。相続された人が県外におられる場合は、県外でも足を運んで同意してもらいに行きます。田んぼの相続はできても、売る時は農地法で難しいし、買ってくれる人が見つからないとなかなか売れないんです。そのほか、所有者が上市にいても高齢で田んぼの管理ができず、放棄地になっているのが課題です。人間、誰しもきれいな家や町に住みたいという思いがあるもので、そういった遊休不動産を開発して課題を解決するのが私たちの仕事です。お客さんの層を広げるためにも、空き家等の実態調査は今後やっていかなければならないことですね。
――お客さんはどんな方が多いですか?
学校を卒業してアパートを探す方や一部上場企業など、様々です。どんな方でも、対応やスタンスは同じようにしています。定住促進もやっているんですが、この3~4年で県外からの問い合わせや見学も増えました。大阪や神奈川など県外から移住して来られる方は、中古住宅を探される場合が多いです。十人十色と言うように、何十万人いても1人として同じ人はおらず、みんな違います。それと同じで、お客さんも同じ人はいない。不動産も一軒一軒同じものはなく、風向きや景色などが異なります。そのため、定例的な取引先がなく、絶えず新鮮で千差万別、奥行が深く難しい業務でもあります。
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
今後は、総合的なコンサルティング、相談業務を行っていきたいです。空地・空き家の管理や土地相続についての相談・専門家の紹介、アパートを建てるなどの商売を始める相談、隣の地面との境界の争いなども総合的に調査し、売却などのご相談に応じます。
――お隣との境界の争いと言うと?
境界には杭が打ってあるものなんですが、昔の杭の測り方は今と違い、途中で測量法が変わったために図面で確認すると間違っている場合があるんです。壁やコンクリートがお隣の地面まで侵入していることもあるので、図面を基にきちんと測ることや喧嘩の仲裁などもします。新しく造成された分譲地は図面に基づいて四隅に杭が打ってあり、境界がはっきりしています。だからお客さんはそんなことは気にせず、家の間取りだけ考えてもらえればいいので大丈夫ですよ。
――わかりました。富樫さん、真田さん、今日はどうもありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。

フジ企画さんのチラシ

フジ企画さんのチラシ

健康マージャンのほか、カラオケが趣味だと話す富樫さん。上市ライオンズクラブの会長を3回務めておられるそうで、明るく面白い方でした。
公益社団法人 全日本不動産協会富山県本部の理事・倫理網紀委員長の立場では、不動産の公正競争規約に基づき、広告の調査をされているとのことです。そのため、フジ企画さんのチラシは安心して見ることができますね。
毎週水曜日(以外もOK)には無料相談会も開かれているので、土地の相続やお隣との境界でお困りの方は、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。

●DATA●

店舗名 有限会社 フジ企画
住所 上市町法音寺2-1
電話番号 076-472-1601
FAX番号 076-473-2391
E-mail mail@fuji-kikaku.info
営業時間 9:30~18:00
定休日 不定休、お盆、年末年始
駐車場 4台
ホームページ http://fuji-kikaku.info/
Facebookページ なし
代表取締役会長 富樫宗治
代表取締役社長 真田宏一
従業員数 4名
オープン 平成2年3月

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