上市町ではたらく

幅広いカリキュラムでプロのトレーナーを育成

学校法人 健康科学学園 富山健康科学専門学校

健康づくりの指導者を育成し、スポーツインストラクター・トレーナーなどの道を目指す専門学校。授業後に併設のウエルネススポーツセンターでアルバイトしながら実務経験を積める「自立進学支援制度」やプロバスケットボールチーム・富山グラウジーズと提携して学生トレーナーとしてサポートする実習があり、即戦力となる人材を育成している。毎年夏に、姉妹校である東京健康科学専門学校と合同で上市町の自然を体感する「エコロジー・環境実習」を実施。学校長の永井猛(たけし)さんは「破壊されていない本物の自然による浄化が1番のエコ」と話す。

学校長 永井 猛さん

学校長 永井 猛さん

 
 

スポーツは健康に寄与し、人に夢を与える

正面が学校で、向かって左手に ウエルネススポーツセンターがある

正面が学校で、向かって左手にウエルネススポーツセンターがある

――富山健康科学専門学校の強みを教えてもらえますか。

強みは、富山県下や北陸三県に優秀な指導者を輩出しているところです。学校設立から26年が経ち、主だった運動関連施設では本校の卒業生に会えます。就職した施設でトップの立場になって活躍している卒業生も多いです。卒業後、もう1つ上のレベルで学びたいと大学へ編入する学生もいますし、自分で会社を起こした人もいます。

玄関ロビーにあるグラウジーズコーナー

玄関ロビーにあるグラウジーズコーナー

――先生方が大切にしておられるのはどんなことですか?

一人ひとりの個性をちゃんとつかむこと。「この子が成長する要素って何だろう」と常に考えます。つまり、人を見る目が非常に高い教員がいると言えます。また、その学生に合った進路指導をすることが大事で、就職率は100%となっています。

――100%って素晴らしいですね! 永井先生はいつ学校長に就任されたんですか?

廊下にはたくさんの求人情報を掲示

廊下にはたくさんの求人情報を掲示

平成27年度からです。東京校・富山校の理事長も兼任していました。富山には専任として平成28年4月に来ました。生まれは仙台で、順天堂大学卒業後は教員とスポーツトレーナーをしていました。

――プロ野球の西武ライオンズ球団トレーニングコーチもされていたんですよね。

はい。ライオンズでいろんな選手を見て、様々な苦労を乗り切る知恵を積み重ねてきました。スポーツだけでなく、これまで様々な分野で40年かかって作り上げてきたノウハウを、惜しみなく学生に提供しています。学生はまっさらですよね。そこに線をつけて道にしてあげることが大事です。

永井学校長による「スポーツ経営学」授業の様子

永井学校長による「スポーツ経営学」授業の様子

――素晴らしいですね。仕事をされていて楽しいのはどんなことですか?

若い人が一生懸命勉強し、頑張っている姿を見ることがすごく嬉しいです。スポーツは健康に寄与し、人に夢を与えるもの。卒業生がスポーツクラブなどでイキイキと活躍し、周りに良い影響を与えている姿を見るのも嬉しいです。今後も、富山から優秀な人を育てたいと考えています。

毎年夏に上市町でエコ実習を実施

エコ実習で上市町を訪れた東京校の学生

エコ実習で上市町を訪れた東京校の学生

――富山健康科学専門学校で行われている「エコ実習」とはどんなものですか?

毎年8月に、東京校の学生たちを上市町に連れてきて2泊3日で行うのが「エコロジー・環境実習(通称:エコ実習)」です。無農薬農家を訪ねて食材のできる過程を知り、自然からの恵みに感謝するなど、「環境を学ぶ・環境を知る」ことを目的にしています。上市町では、白い鷺(サギ)が田んぼにたくさんいますよね。これは田んぼが無農薬だからで、東京ではありえない風景です。東京の学生はもちろん、富山の学生にもぜひ知ってもらいたいことだと思っています。破壊されていない本物の自然による浄化が1番のエコだと、実感します。

エコ実習での森林セラピーの様子

エコ実習での森林セラピーの様子

去年は森林セラピー基地のプレオープンに合わせてエコ実習を行い、馬場島で森林セラピーを体験しました。

以前はシーズンオフ中の富山グラウジーズの選手と一緒に町のごみ拾いもしていました。上市町では当たり前のことなんでしょうけど、驚くほどごみが落ちておらず、出されたごみもきちんと分別されています。常願寺川そばにあるクリーンセンターへも見学に行き、燃やされたごみが電気になることを学びました。

グラウジーズの試合でトレーナー実習

グラウジーズの試合でトレーナー実習

上市町は冬に雪がたくさん降りますが、自然の地形が水をろ過し、飲料水や農業用水、生活用水として地下水が使われています。学生には、穴の谷(あなんたん)霊場へ向かう道中などに歩きながら周りの地形を見て、ろ過のできる自然の漏斗(ろうと)だと分かるようになってもらいたいです。

――素敵な実習ですね。

また、学園ではプロバスケットボールチームの富山グラウジーズとオフィシャルユニフォームパートナー契約を結んでいました。

トレーナー実習の内容

トレーナー実習の内容

トレーナー業務や試合運営・栄養面など多面的にサポートし、ホームゲームがある時は、トレーナー実習として学生が試合のサポートを行っています。エコ実習の一環として、スポーツ選手の体作りに適した昼食を作り、グラウジーズの選手と一緒に味わう昼食交流会も行いました。

――プロの試合でのトレーナー経験や栄養学で学んだ料理を実際に選手に食べてもらえるなんて、とてもいい機会ですね。

学費支援と実務経験の校内アルバイト制度

――大変なのはどんなことですか?

学校が町なかから離れているので、冬は特に交通の便が大変ですね。富山は自分で車を運転して移動しなければなりませんから。でも、空気が澄んだ自然の中で思いっきり活動できるのはほかに代えがたいものです。

――学生さんの通学は車でもいいのですか?

はい。車通学ももちろんOKです。近隣のアパートから自転車で通っている学生もいます。

学生が受けられる学費支援サポート制度

学生が受けられる学費支援サポート制度

――職員の方を募集される際、どんなことを求めていらっしゃいますか?

専門性があって人間的に魅力ある先生がいいですね。レベルの高い人はどこでも重宝されます。具体的には、体育の教員免許や健康運動指導士、(公財)日本体育協会のコーチ資格などがあると優遇されます。卒業生が就職したケースも多いですよ。

――卒業生だと、持っているスキルや人間性がすぐにわかりますね。

サポート制度でのプール指導の様子

サポート制度でのプール指導の様子

はい。また、私が来てから「自立進学支援制度」というシステムを作りました。日中は学校で学び、授業が終わったらすぐ、本校に併設しているウエルネススポーツセンターでアルバイトができるものです。移動距離もないので時間のロスがなく、時給は一般的な学生アルバイトよりも高く設定しているので、学生が学費面で自分自身を支援できます。スキル面では、幼児や児童への指導をすることで実務経験を積み、卒業と同時に即戦力として働ける能力を身につけることが狙いです。

――学生さんにとってはとてもありがたい制度ですね。それを受けるには選考などがあるんですか?

いえ、一定期間の研修を受ければ、希望者は全員制度を受けることができます。現在は7人が受けていて、学費や生活費の足しにしています。

――ウエルネススポーツセンターではどんなアルバイトをするんですか?

併設のウエルネススポーツセンターの教室案内

併設のウエルネススポーツセンターの教室案内

プール教室の指導です。子どものクラスでは子どもたちが学生を「お兄ちゃん」と呼び、背中に乗るなどして喜んで遊んでいます。若い人の声は高く、ツヤとハリがあるので、高齢者のクラスでもすごく喜ばれます。参加者のみなさんは楽しく指導を受けられます。

――それはいいですね。

プールをはじめ、トレーニングジムやスタジオなどの施設は、地域活動の一環として地域の人に開放して運営しています。学校法人なので、儲けよりも地域のためにいかに還元できるかを重要視しており、そこが民間のクラブと一線を画しているところです。

剱岳の麓で真の健康・真のスポーツマンを

「ふるさと町民学園」の様子

「ふるさと町民学園」の様子

――上市町主催の「ふるさと町民学園」でも永井先生が講師をされていましたよね。

はい。いきいき健康づくり教室で、月に1度「呼吸筋ストレッチ体操」などを行っています。25回出席した人にはTシャツをプレゼントしており、教える立場にもなれます。

――「呼吸筋ストレッチ体操」とはどんなものですか?

東京校のある品川区大井町は、環境汚染の影響でぜんそくの子どもが多い地域です。そういった慢性の呼吸器疾患のある人やストレスによる息苦しさを和らげ、健康な人の肺や胸壁の老化も予防するものです。チームで取り組み、私が実際の指導内容を作りました。数年前にはNHKの「あさイチ」や日本テレビの「おもいッきりテレビ」に出演したことがあります。

――すごいですね! それを上市町で教えてもらえるんですね。

そうです。上市町の人はみなさん、健康への意識がすごく高いですね。こういった活動は、介護予防のためにも絶対必要なものです。

――最後に、今後の目標を教えてもらえますか。

私は常に2つの軸を持って活動しています。1つ目は、健康の軸。特に高齢者の方々が毎日を楽しくイキイキと生活できるようにしたいと考えています。2つ目は、スポーツ選手の軸。「世界レベルの人を教えられる指導者を作ること」、それが上市町に来た最大の夢です。アマチュア団体の日本一だけは育てたことがありませんが、プロゴルファーやオリンピック選手など、プロのスポーツ選手は何人も育ててきました。私が来たからには、「日本一の名峰・剱岳」の麓の上市町で、学生と一緒に日本一の「真の健康」や「真のスポーツマン」を作りたい。また、専門学校は、その道の専門家、プロを養成する学校です。欲を言えば、上腕二頭筋が「biceps(バイセプス)」で上腕三頭筋が「triceps(トライセプス)」だとか、授業も英語で行いたいくらい。学習したことを、日常と関連づけられるような機転のきく指導者になってもらいたいです。

――わかりました。永井先生、今日はどうもありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

敷地内では時季より早くトンボの姿が見られた

敷地内では時季より早くトンボの姿が見られた

プロのスポーツトレーナーとして、第一線で活躍して来られた永井先生。現在も、トレーナーとして自ら指導を行っています。上市町の自然や人々に対して思い入れも深いそうで、エコ実習で東京校の学生が貴重な体験をしているお話を聴いていると、自分たちの住んでいる場所がいかに素晴らしいところなのかを実感できました。ぜひ、上市町でもこういったプログラムを実施してもらえたらと思います。「健康」と「スポーツ」の2つの軸で、上市町が健康長寿なまちになると素敵ですね。

「呼吸筋ストレッチ体操」も、今度ぜひ体験してみたいと思いました。

●DATA●

学校名 学校法人 健康科学学園 富山健康科学専門学校
住所 上市町堤谷1-1
電話番号

076-473-2111
フリーダイヤル:0120-142846(イッショニハシロー)

FAX番号 076-472-2298
E-mail wellness@tomiken.ac.jp
設立年月日 平成3年
学校長 永井猛 
事業内容 ・スポーツ科学学科(昼2年・定員80名)
・ウエルエススポーツセンターの運営(地域活動の一環としてスイミングプール、トレーニングジム、スタジオなどの学校教育施設を開放。幼児・子供から成人・高齢者まで、幅広い年代に対し、一人ひとりの体力に合わせた運動プログラム、エクササイズを提供。学生スタッフが参加し、実践教育の場でもある。)
・ジュニアバスケットボールチーム「リトルトット」の運営
カリキュラム 【1年生】基礎科目
【2年生】コース選択
・アスリート・トレーナーコース
・スポーツインストラクターコース
・健康福祉コーディネーターコース
主な実績 ・上市町の「ふるさと町民学園」で永井学校長が講師を務め、地域住民に呼吸筋ストレッチなどを指導
・上市町民体育祭体力診断テストに学生が測定員として参加
・平成28年度より富山県総合体育センターの依頼により、TOYAMAアスリートマルチサポート事業への協力
・平成28年度より富山県高等学校運動部マネージャー講習会(県高体連共催)を開催
・プロバスケットボールチーム・富山グラウジーズとオフィシャルユニフォームパートナー契約を結び、トレーナー業務・試合運営業務・栄養サポートなど多面的にサポート。ホームゲームがある時は学生がトレーナー実習として試合のサポートを行っている
・セーフティレディーに学生が委嘱
ホームページ http://www.tomiken.ac.jp/
Facebookページ https://www.facebook.com/tomiken.wellness
勤務時間 9:00~17:30
休日 週休二日制、土曜・日曜、年間110日、その他(夏期・冬期休暇、有給休暇など)
従業員数 20名(うち上市町民10名)
過去3年間の採用実績 平成26年3人、平成27年3人、平成28年5人
福利厚生・情報 私学共済(健康保険、雇用保険、共済年金、ほか様々な特典あり)、資格支援、子育て支援

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