上市町ではたらく

フラットな社内のパイプ役としてつながる組織作りに挑戦

北日本製薬株式会社 取締役業務部長 櫻田紘一さん

戦時中の昭和17年、県内の配置薬業者が、各々個人や小規模会社で製造していた製品を一ヶ所で協力して製造しようとの思いから共同出資で設立した「東亜製薬株式会社」が始まり。平成15年、中国の医薬品企業の出資を受けグループ企業となり、平成25年に現在の社名に変更。ドラッグストアなどで対面販売できる一般薬(OTC医薬品)や配置薬を扱う。取締役業務部長の櫻田紘一さんは、「一人ひとり価値観や考え方が異なるなかでも、同じ目標に向かって進んでいく組織になりたい」と話す。

取締役業務部長 櫻田紘一さん(34)

取締役業務部長 櫻田紘一さん(34)

 
 

中国企業とのつながりで漢方製剤を安定供給

上市駅のそばにある北日本製薬株式会社

上市駅のそばにある北日本製薬株式会社

――会社について教えてもらえますか?

昭和17年の設立当初は配置薬を中心に製造していました。現在は主にOTC医薬品を製造しており、生薬を主原料とした漢方製剤が当社の主力製品です。平成14年の薬事法の改正により、製薬業に関して大きな変更が実施されることになりました。当時、配置薬の市場は年々縮小が続き、ここで事業から撤退するか海外企業の出資を受けて存続していくかの瀬戸際に。7代目の現社長・西本初博は、自社の継続的成長のためには大きな方針転換が必要と考え、平成15年に中国の三九企業集団の出資を受け、三九グループ企業となりました。当時は製薬業に限らず、中国企業から出資を受けることが珍しい時代だったため、世間からも注目されました。平成25年には中国での事業展開を考慮し現在の社名に変更しました。

三杉公園の中にある薬師神社

三杉公園の中にある薬師神社

――上市町には製薬業の企業が多いですよね。

はい。地域柄、医薬品に携わっている人、製薬会社に勤めている人が多い印象です。三杉公園にある薬師神社には薬の神様と呼ばれている神農像が祭られています。毎年、薬師祭の準備のため、薬師神社に掃除に行きます。ご神体はわが社でお預かりしていることもあり、大切な行事です。こういった行事があることも、医薬品産業を身近に感じるひとつだと思います。

社長と従業員との間で意見を伝える

――櫻田さんのお仕事は?

薬師神社のご神体「神農像」

薬師神社のご神体「神農像」

私は富山市出身です。就職してからは他県で勤めていましたが、富山に戻りたいと思い、Uターンしました。医薬品関係の仕事を探していたところ、成長の可能性を感じたこの会社に入社が決まりました。現在8年目です。製造製品の生産管理、資材の校正、デザイン企画、原価管理、従業員マネジメントなど、業務は多岐に渡ります。現在は、日々の業務が円滑に進むよう情報共有のための仕組みや組織作りなど、やったことのない分野にも足を踏み入れています。挑戦したいことはさせてもらえる社風のため、ダメと言われたことはありません。「こうしたら今よりもっと良くなる」を意識して行動しています。

――職場の雰囲気はどうですか?

北日本製薬株式会社のみなさん(櫻田さんの右隣が西本初博社長)

北日本製薬株式会社のみなさん(櫻田さんの右隣が西本初博社長)

社内は若い人が多く、20~40代がほとんどです。それぞれの部署にスペシャリストが集まっており、何かあった時には相談しやすい雰囲気です。ワンマンとまではいきませんが、社長の下はフラットな関係です。ほかの従業員から言いにくいことでも、自分が間に入ることで声を伝えやすくできたらと心がけています。今後は、会社の目的やビジョンを共有し、同じ方向に向かって進んでいける組織を目指したいです。同時に自分たちの仕事が会社の成長と共に自らの成長にもつながっていると実感できる、つながる状態を作っていきたいです。

手作業していた時代の器具

手作業していた時代の器具

上市町は売薬さんや製薬会社が多く、県薬用植物指導センターもある「薬のまち」ですが、薬師神社の存在は今回初めて知りました。しかも、北日本製薬株式会社にはそのご神体があるなんて驚きです。櫻田さんが上市町で好きなのは、白竜橋からの自然に溶け込む風景や昭和の家々の並ぶ細い路地。ノスタルジックで素敵な視点ですね。

 


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