移住者の声

~自然の中でのびのび子育てしたい~
待機児童のいない富山へ移住

川和達也さん・悠さん

埼玉県川口市出身で運送会社に勤めていた川和(かわわ)達也さん(28)と、埼玉県飯能市出身で観光業に就いていた悠(はるか)さん(31)のご夫婦。長男(2)の誕生後、「自然の中で子育てをしたい」と考え、平成26年11月に富山県へ。移住を思い立ってから約1カ月で実行に移した行動派。公園や家の前で子どもと遊び、畑を借りて野菜を育てる、海で釣ってきた魚を食べるなど、自然に基づいた生活を楽しんでいる。奥様の悠さんに話を聴いた。

川和さんご夫妻

 
 

子育てに最適な環境

釣りの様子

釣りの様子

――どうして移住しようと思われたんですか?
子どもが生まれたのがきっかけです。結婚して埼玉県川口市に住んでいたのですが、このままここで子育てしていていいのかなと考えていたんですよね。
――…と言うと?
公園でのボール遊びやバドミントンが禁止されているし、治安もいいとは言えなかったので、外で遊ばせることがなかなかできなかったんです。それに、保育園に入れない待機児童が多かったのも理由の1つですね。
――なぜ上市町を選ばれたんですか?
いろいろ調べて、子育てしやすい環境だなと思ったんです。待機児童がゼロだし、子どもの学力も高い。何より、自然の中でのびのびと育てられるのが嬉しいです。県庁所在地でもある富山市にも近いし、田舎具合もいいと思いました。夫が海好きなので、釣りができるのもポイント高いですね。
――富山にはどなたか縁のある方が?
いえ、誰もいません。引っ越しの前に下見に来たのが初めてです。
――親戚や知人がいるわけではなく、しかも初めての土地で、不安はなかったですか?
なかったですよ。北陸新幹線も開通しましたし、陸でつながっているので、いざという時は車で5時間で実家に帰れる。それが大きいですね。
――そうなんですね。子育てしやすい環境を求めて来られたとのことですが、実際いかがですか?
周りの人が子育てに理解がありますね。子どもの体調が悪くて仕事を早退しなければならない時も快く送り出してもらえますし、スーパーに買い物に行って子どもが暴れていると、知らない人から「大事にしられ」と声をかけられます。子どもを大事にしてくれる県だと思いました。公園はもちろん、家の前でも自由に遊ばせられて、近所の子とも自然に仲良くなっていました。
――そんな風に言ってもらえると富山県民としては嬉しいですね。

朝どりの魚や野菜が美味

――ほかに富山の印象はどうでしたか?
富山は冬は寒く、夏は暑い。四季がはっきりしていて環境がいいですね。お米やお水、食べ物がすごく美味しいです。子育て中は食育のためにも水がいいところで暮らしたかったので、ありがたいです。朝どり魚がスーパーに並ぶのもいいですね。夫は好き嫌いが激しかったんですが、ここへ来てどんな刺身でも野菜でも食べられるようになりました。特に「ゲンゲ」とか甘エビの美味しさにびっくりしました。野菜は近所の人からナスやキュウリ、タケノコをいただくことがあるんですが、新鮮さが違いますね。食べたことのなかった山菜も身近に感じるようになりました。今では畑を借りて野菜を育てているんですよ。夫が釣ってきた魚を食べるなど、自給自足を目指しています。
――畑は町民農園のところで?
いえ、そこは車で10分もかからない場所ですが少し遠かったので…。町内の区長さんに聞きに行ったり職場の人に聞いたりして、家のすぐ近くで貸してもらえることになりました。
――それは良かったですね。ところで、富山の方言って分かりましたか?
夫がよく仕事で混乱したのが、「つかえん(いいですよ、問題ない、大丈夫などの意味)」っていう言葉。やってほしいのかダメなのかが分かりにくかったそうです。ほかに、「はがやしい(歯がゆい)」「なーん(ううん、全然)」とかも難しいですね。あと、子どもが保育園で富山弁を覚えてくるんですが、「あし」「みみ」「はしご」など、イントネーションが頭にあることが多いなと思いました。野菜の「かぶら(カブ)」や「なすび(ナス)」など、最後に1文字ついてるのも不思議ですね。語尾につく「~ちゃ」はかわいらしいなと思いました。語尾に「~が」と付ける人がいたり、人によってよく使う方言がありますね。もう慣れてきましたが、「○○さんおられる?(いますか?)」「来られ来られ(おいで)」など、「られる」が多いのが、すごく丁寧に感じます。
――今まで普通に使っていた言葉ばかりですが、県外から来られた人にはそう感じられるんですね。

インターネットで家と仕事探し

白萩西部町営住宅

白萩西部町営住宅

――家はどうやって見つけられましたか?
向こうでインターネットで探しました。役場に電話して聞いたり、人に聞いたりもしました。ちょうど、この新築の白萩西部町営住宅に入れて良かったです。
――仕事はどうされたんですか?
仕事もインターネットで見つけました。私は出産前に仕事を辞めていましたし、夫は早めに「もしかしたら田舎に移住するかもしれない」と職場で話していたんです。面接の日に合わせて初めて富山県に来て、家族3人で1週間滞在し、いろいろな手続きを済ませました。富山での就職が決まって前職を辞め、引っ越しするまで約1カ月でした。私の仕事はこっちに来てから決まりました。
――素晴らしい行動力ですね。旦那様は以前は運送会社におられたとのことですが、今も同じ業種に?
いえ、全然違います。今は富山市の防水業の会社に勤めています。今の会社は定時に終わり、福利厚生がしっかりしています。通勤は車で約30分。距離があっても信号機の間隔が1つ1つ遠いので、そんなに時間はかかりません。
――富山に来て困ったことは何ですか?
雪ですね。埼玉は雪が降らないんです。最初に辛いことを体験しようと思い、富山には冬に来たんですが、雪かきが大変でした。北陸の雪は湿気を含んでベチャベチャで重いんです。でも、冬の野菜もネギとか甘くてすごく美味しいですよ。あとは、全てにおいて車で移動しないといけないことも大変でした。通勤も車なので、夫婦合わせて2台のガソリン代は結構かかります。駐車場は家もスーパーも無料なのがいいですね。雪も車も、慣れれば大丈夫です。
――確かに、富山では車が必需品ですね。ほかの生活費はどのように変わりましたか?
埼玉に比べれば家賃や光熱費などの生活費は安いです。電車賃は高く、向こうの2~3倍でびっくりしました。一方、入場無料の遊園地(魚津市のミラージュランド)とか、無料で遊べるスポットがたくさんあるのがいいと思います。

絵画のような風景

丸山総合公園でソリ遊び

丸山総合公園でソリ遊び

――ほかに上市町周辺で好きなスポットはどこですか?
丸山総合公園にある人工芝ゲレンデが好きです。保育園の帰りによくソリを滑りに行きます。大岩も雰囲気があって好きですし、城山の水など無料で1年中冷たい水がくめるところもあります。温泉も多いですね。ホタルイカを触ることのできるミュージアム(滑川市のホタルイカミュージアム)も面白いと思いました。でも、1番感動したのが、山が綺麗だということ。立山連峰が、まるで絵みたいです。初めて見た時、「ここはニュージーランドかな」と思いました(笑)。写真では見たことがありましたが、この素晴らしさは肉眼じゃないとわからないと思います。アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の「花の家」があるというのは、ここへ来て初めて知りました。まさか上市だとは!
――これから上市町でやってみたいことは何ですか?
地元のものを食べることです。特に、去年行けなかった「剱岳雪のフェスティバル」に行きたいです。くま鍋やしし鍋など、楽しみにしています。知り合いも増えてきたので、今年はいろいろ見つけていきたいです。大岩で滝修行もやってみたいですね。
――では、これから上市町へ移住する方へ、アドバイスをお願いします。
私、冬は乾燥して手や顔がカサカサになるんですが、富山に来てから潤っていて、感動しました。肌が弱い人にオススメですね。あと、かみいち総合病院を含め、病院が近くに多いので、小さな子がいる家庭には心強いです。特に内科や歯科が多いです。耳鼻科は少ないですね。食に関して言うと、お寿司がすごく安くて美味しい。スーパーがある場所には隣に薬屋さんがあるとか、まとまって建っているのが便利です。上市町、すごくオススメですよ。
――川和さん、今日はどうもありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。

はたらくらすコネクション記者・古野知晴のFuruno's voice!

子育てしやすい環境を求めて上市町に移住された川和さんご夫妻。県外から来られたからこそ気付かれた魅力がたくさんあり、とても新鮮に感じられました。上市町は剱岳が綺麗に見えるスポットが何か所かあるのですが、「ニュージーランドみたい」と聴いたのは初めてです(笑)。
富山県の方言も、川和さんの感性を通して聴くと何だかかわいく感じられました。実は呉西(富山県西部)と呉東(富山県東部)でまた違いがあるので、呉東に位置する上市町の方言に慣れたところで呉西に行かれたら「あれ!?」と思われることがあるかと思います。ちなみに、県内では「富山県方言番付」なるものも売っているので、移住された方は、一度見られるのがオススメですよ。


Comments

comments