移住者の声

~自分らしく生きることを伝えたい~
小学校教諭への転職で北海道から富山へ

上新(うえしん)卓也さん・留美さん

北海道札幌市出身で、オーストラリアの先住民・アボリジニーの楽器、ディジュリドゥに魅せられ、プロ奏者として活動していた卓也さん(33)。自分らしく生きることの大切さを子どもたちに伝えたいと、小学校教諭に転職することを決意。直感で富山県の教員採用試験を受け、平成27年3月に上市町へ移住。4月に上市町の小学校に着任した。北海道ニセコ町出身で、服飾関係やバス会社の電話オペレーターの仕事をしていた留美さん(42)と4月に入籍し、新生活を送っている。

上新さんご夫妻

 
 

自分らしく生きる

ディジュリドゥを演奏する卓也さん

ディジュリドゥを演奏する卓也さん

――なぜ楽器の奏者から小学校の先生に転職されたんですか?
北海道ではオーストラリアの先住民・アボリジニーの楽器、ディジュリドゥの奏者をしながら家庭教師をしていました。大学時代に旅をしていたとき、世界にはいろんな考えの人がいて、自分らしく生きることの大切さを知りました。それを、特に小学生の子どもたちに伝えたいと思ったんです。
――富山県を選ばれたのはどうしてですか?
先生になりたいという気持ちは強かったのですが 働く場所にこだわりはなく、どの土地の採用試験を受けようかと考えていた時に、朝起きたらひらめいたんです、「富山」って(笑)。そこから無性に富山のことが気になり始めて、それで平成26年の6月に初めて富山に遊びに来ました。子どもがいる場所に行きたいと思い、ミラージュランドに行ったら、山と海がどちらも見え、自然がとても豊かだと感じたんです。

北海道のニセコ大橋から見た羊蹄山

北海道のニセコ大橋から見た羊蹄山

北海道も自然が豊かですが、種類が違いますね。富山は立山連峰が素晴らしいです。飛行機で富山に来ると富山空港に着く前に上空で旋回するんですが、富山湾と立山連峰が一緒に見えたのがすごく綺麗でしたよ。写真を撮ったんですが、とても神々しいと思いました。
――本当に綺麗ですね! 飛行機に乗らないと見られない景色ですね。
それに、富山でたまたま見かけた家族がそうだったのかもしれませんが、子どもが一人で先に走って行っても叱ることなく自由にさせていて、子どもを信頼しているんだなと感じました。ほかにも道を聞いた人が親切に教えてくれるなど、人々が優しく、いいところだなと思ったんです。

飛行機から初めて見た見事な立山連邦!

飛行機から初めて見た見事な立山連邦!

――奥様も一緒に来られたんですか?
その時は1人でした。教員採用試験に受かり、2月に研修で来たときは一緒にこの辺を回りました。
――奥様の富山県の印象はどうでしたか?
とてもいいですね。地に足がついてしっかりしているイメージです。働いている方々も堅実で実直な感じがします。環水公園に行ったとき、「赤い糸電話」のところで、糸を使わずに子どもに向かって大声で「愛してるよー」と言ったお母さんを見て、そういうところでも素直さとか家族のつながりを感じました。滑川駅では、話しかけてくれた70代の女性と仲良くなり、お互いに電話したりフキをもらったりするようになりました。

――そういった交流をされていると聞くと、何だか嬉しいですね。

観光案内所で情報収集

上市駅にある観光案内所(観光協会)

上市駅にある観光案内所(観光協会)

――着任された小学校が上市町だったんですよね。
はい。着任校が上市中央小学校だと発表されてすぐ、地図やインターネット上で上市町の場所を確認し、上市町役場のHPや民間のサイトで住宅を探しました。とりあえず現地で聞いてみようと、次の日に上市駅にある観光案内所へ「住宅を探してるんですが…」と訪ねたんです。そこで不動産屋さんの連絡先を教えていただき、連絡すると、不動産屋さんは休日にも関わらず物件を案内してくださって。そんな中、新しい町営住宅が建っているからと教えてくださる方もいて、インターネットで検索して募集を見つけたわけです。

上市のことなら観光案内所へ

上市のことなら観光案内所へ

――上市町の印象はどうですか?
いいところですね。人々に思いやりがあって、優しくゆったりしている感じが好きです。
――上市町周辺で好きなスポットはどこですか?
眼目山立山寺(がんもくざんりゅうせんじ、通称さっかのてら)の栂(とが)並木とかいいですよね。アルプスの湯には週一で行きます。滑川市の海岸には夕日を見に行きますし、富山市にある「SOL」という自然食のお店も美味しいのでよく行きます。

眼目の寺の栂並木

眼目の寺の栂並木

――富山の食べ物で好きなものは何ですか?
魚の「ノドグロ」食べましたよ。美味しかったし、初めて見ました。ホタルイカはホタルイカミュージアムのところにあるパノラマレストラン光彩で、ボイルしてあるのも刺身も食べました。スーパーでも買いましたよ。ますの寿司はコンビニで買って食べましたし、花月堂の里いもの入ったお菓子やカミール近くの肉屋さんの豚バラ肉も美味しいです。
――ほかにはどこに買い物に行かれますか?
スーパーだとパルやマックスバリュ、あとカミールにも野菜を買いに行きます。アルプスの湯でも土曜の13時半から夕市で野菜が売られているので、よく買いますよ。
――アルプスの湯で野菜が売られているんですか。上新さん、詳しいですね。
住み始めた後も、観光協会の案内所では、この土地の野菜が買える朝市など、生活に役立つ情報を教えてもらったんです。移住しましたが、これから名所をめぐりたい観光客でもあるもので、この町のおすすめスポットの1番は「観光案内所」だと思いましたね。
――なるほど~。では、今後やってみたいことは?
大岩にはまだ妻しか行ったことがないので、ぜひ行きたいですね。ほかにもお寺や水の出るところなど観光スポットもたくさんあるので行ってみたいですし、もちろん、楽器もたくさんの人に聴いてもらいたいです。
――これから移住を考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。
上市町、すごくおすすめです。物は何でも揃うし、とにかく住みやすい。住むには最高なところです。人々が親切で、自然豊か、水が美味しい。県としても豊かで安定していて、素晴らしいところです。町営住宅の第3期の工事も終わりそうなので、県外の友人にも勧めているんです。富山の人がなかなか出ない、一回出ても帰って来る理由、住んでこそ良さがよく分かります。
――最後に、上市町への要望などがあればぜひ聞かせてください。
要望…特にないですよ。スタバが近くにあればいいくらい(笑)。1番近くて富山市の藤の木店ですね。私たちが引っ越してきたとき、書類に少し不備があったんですが、役場の方皆さんで「こうしたらいいんじゃないか」と親身になり色々手続き方法を考えてくださいました。本当に素敵なところなので、たくさんの方に知ってほしいです。それで人が増えすぎても困るけど(笑)。私たち、かなり上市びいきです。
――そうなんですね(笑)。上新さん、今日はどうもありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。

はたらくらすコネクション記者・古野知晴のFuruno's voice!

アボリジニーの楽器、ディジュリドゥの奏者から小学校教諭の道を選ばれた上新さん。担任するクラスの子どもたちには既にその音色を披露したそうです。上市町のイベントなどでも、ぜひ聴かせてもらいたいですね。
人の温もりや立山連峰の雄大さなど、元々富山県に住んでいると当たり前に感じてしまっていることが、県外から移住された上新さんの目を通して伝わってきました。自分じゃなくても、地域の人を褒められると嬉しいですね。
上新さんご夫妻は、富山弁では、語尾につく「~ちゃ」「~が」「~け」の中で、「~が」が入ると柔らかいイメージで好きだそうです。丁寧に伝えてくれていると感じられるそう。ちなみに「~が」は、語尾が下がると「~なんですよ」、語尾が上がると「~なんですか?」という疑問形に変わります。ニュアンスによって意味が全く変わる富山弁の不思議、少しでもご紹介できたらいいなと思います。

 


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