上市町ではたらく
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漢方薬に携わって40年

かど薬局

上市郵便局のそばにある、パンダのマスコットが目印の薬局。店主の角幸修さんは薬剤師と針灸師の免許を持ち、日本漢方を20年、中国漢方を20年研鑽。病院の処方箋はもちろん、腹診などでも判断する。脈診や舌診などの中国漢方も取り入れ、一人ひとりの体質や体調に合わせて漢方薬を調合。皮膚病、アトピー、免疫力を上げる漢方薬、周期調節法による子宝相談の中国漢方薬、健康や美容に良い漢方薬をおすすめしてもらえる。


角 幸修さん

店主 角 幸修さん      

東洋医学は病人を治す

郵便局横にあり、パンダの像が目印

郵便局横にあり、パンダの像が目印

古野「かど薬局さんの特徴を教えてもらえますか?」
角さん「お腹を診たり脈や舌を診たりして薬を出しています。予約があれば、土曜の午後や空いた時間に鍼もやっています。」
古野「鍼もされてるんですか! どんな症状のときに良いんですか?」
角さん「ぎっくり腰や首の寝違え、足のねんざなど急な症状のときに即効性があります。肩こりや腰痛など、慢性の症状にも良いですね。」
古野「漢方の処方もされるんですよね。」

体質に合わせて調合する

体質に合わせて調合する

角さん「そうです。店の前にあるパンダの像は、中国漢方の店の印です。まず、問診表に記入してもらい、理論的に体質を判断します。漢方は、体質に合う薬さえ出せばひどい副作用が出ることはありません。最近は病院の処方箋でも漢方薬が出されることがあるけど、直接お店に来られた方に漢方を調合して作ることもできます。」
古野「そうなんですね。外に『子宝相談』って書かれた看板がありますよね。」
角さん「はい。月経周期のそれぞれの時期の体の状態に合わせて漢方薬を飲み分け、妊娠しやすい体質や流産しにくい体質を作るんです。『西洋医学は病気を治すんだけど東洋医学は病人を治す』っていう言葉があります。」
古野「体質を改善するってことですね。」
角さん「はい。」

日本と中国の漢方を扱う薬局

店頭の生薬を眺めるのも楽しい

店頭の生薬を眺めるのも楽しい

古野「角さんが薬局を開かれた経緯を教えてください。」
角さん「高校まで上市にいたんですが、17歳ごろから体を壊して体力が無かったもんで、京都の薬科大学に入り、その後大阪の針灸学校へ2年半行きました。昔は漢方や針灸は全然メジャーじゃなかったんです。でも入った次の年から中国の鍼麻酔とかがメディアに取り上げられるようになり、注目されていきました。漢方薬局で勤めながら昭和50年から上市町図書館の近くで薬局と針灸の店をオープンしました。50年代には漢方が保険適用になり、浸透していったものの、車を置く場所が無かったので、昭和62年に現在の場所へ移転しました。平成10年からは病院の処方箋も扱うようになり、処方箋のお客さんもよく来られます。」
古野「漢方には日本の漢方と中国漢方があるんですか?」
角さん「元々、中医学(中国の漢方)を基に日本の漢方(腹診)が作られたんです。江戸時代、鎖国の時代に日本人の体質に合わせて独自で発展していったんですね。私も昭和50年代までは日本の漢方をやっていたんですが、昭和60年ごろから中国漢方が出てきたので取り入れました。今では両方の長所を合わせてやっています。」

気血水のバランスをとって体質を改善

体に優しい胃腸薬「恵命我神散」

体に優しい胃腸薬「恵命我神散」

古野「日本と中国、それぞれの漢方の特徴ってどんなところですか?」
角さん「日本の漢方は、処方箋があれば保険がききます。中国漢方はどんどん新しいのが出てくるので日本の漢方よりも幅広く対応できるんですが、保険がきかないのが短所ですね。」
古野「ニキビや肌荒れに悩んでいた知人が、漢方で肌がきれいになったと聞いたことがあります。」
角さん「そうですね。ハトムギなどできれいになることが多いです。それで効かなかったら中国漢方を試してみると良いでしょう。すごく種類が多く、絶えず新しいものが入ってくるので。」
古野「…ということは、体の悩みに柔軟に対応できるということでしょうか。」
角さん「そうですね。要はストレスや心と体のバランスが大事なんです。『気血水(きけつすい)』の血は血液、水は水分(むくみ)、気は体の機能や精神状態のことを言います。イライラ・うっとうしいという気持ちを発散させる漢方もあるんですよ。症状に合わせて、主なものやそれにプラスするものを決めます。」
古野「なるほど、症状に合わせていくつかを組み合わせられるということですね。」
角さん「はい。例えば『頭痛』と一口に言っても、様々な原因があります。病院に行くほどじゃない方もおられるし、病院のMRIなどで検査して、脳卒中とかでなく肩こりから来ているものなど命に別状のないものだと分かれば、ゆっくり体質を改善していくことがおすすめです。西洋医学は『臓』のつく病気が苦手と言われています。でも、うちで調合した漢方を飲んでいて、人工透析をしなくて済んだ人もいるんです。」

角さん(中央)と知子さん(右)、佳代子さん

角さん(中央)と知子さん(右)、佳代子さん

古野「糖尿病にもいいんですね。価格的にはどれくらいになるんでしょうか。」
角さん「内容や種類にもよりますが、1日分400円前後です。」
古野「観光ツアーを催行するガイドチーム『ゆるりんぐ』のツアーにも組み込まれていますよね。」
角さん「そうなんです。ハーブティー(健康茶)と5日分の漢方薬つきのツアーとなっています。」
古野「上市町の中で、いろんなつながりができていくのってすごくいいことですね。角さん、今日はありがとうございました。」
角さん「こちらこそ、ありがとうございました。」

薬膳も取り入れて内側から健康に

角 佳代子さん

角 佳代子さん

販売・接客は、奥さんの知子さんと娘の佳代子さんが担当。佳代子さんは1年半くらい前から店に出ていて、将来的に薬膳のお菓子を提供したりアドバイスしたりできるよう、上市町雇用創造協議会が主催する『女性のためのプチ起業塾』で学んだ。「鍼や灸などで待ち時間がある場合に、薬膳クッキーと健康茶をお出ししています。今後は、シミを内から消したり筋力を保って肌にハリを出したり、シワの改善やダイエットにも良い漢方エステ(漢方を飲んで内から綺麗になるもの)をできたらと考えています。ヘルパーの資格も持っていて、体質に合わせた相談を受けていきたいと考えています」と佳代子さんは話してくれた。

クマザサエキスの「ササヘルス」

クマザサエキスの「ササヘルス」

オリジナルの薬膳クッキー

オリジナルの薬膳クッキー

これまで、薬局には処方箋の薬をもらいに行くだけでしたが、入ってみるといろんな薬が置いてあって興味深かったです。「西洋医学は病気を治し、東洋医学は病人を治す」という言葉に納得でした。
おすすめ商品を尋ねると、いろいろ教えてくださいました。中でも、「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」「杞菊地黄丸(こきくじおうがん)」「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」の3つは、夏バテや寒くなった時など、1年を通して飲まれている薬だそうです。名前は難しいですが、中国の歴史の中で開発され裏付けされてきた薬なので、体に良さそうです。漢方はかなり奥が深いことを知りました。
クマザサエキスの抽出物が入っていて免疫を高める「ササヘルス」は、食欲不振や疲れている人におすすめだそうです。私も味見させてもらいましたが、笹のさわやかな香りとほのかな甘みがスーッと抜けていく感じでした。口臭や体臭、口内炎が気になる人にも良いということです。
佳代子さんの薬膳クッキーは、βカロチンが豊富な「クコの実」と視力回復・抗酸化作用がある「ブルーベリー」、ビタミンCやクエン酸豊富で美肌効果のある「ゆず」ジャムがのせてある、しっとりクッキーでした。美味しくて体にいいなんて嬉しいですね。

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●DATA●

店舗名 かど薬局
住所 上市町法音寺42
電話番号 076-472-0780
FAX番号 076-472-3797
E-mail kadoph@kado-p.com
営業時間 8:30~19:00
定休日 日曜、年末年始
駐車場 3台
ホームページ http://www.kado-p.com/
Facebookページ なし
メニュー 漢方
設備・情報 ベビーカー持ち込み可
代表 角 幸修
オープン年月日 昭和62年
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