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かみいちチャレンジプログラム プレゼン1
チームバンバン人(馬場島)
8月21日(日)~24日(水)に上市町で行われた、「上市町地方創生合宿〜Kamiichi Challenge Program〜(かみいちチャレンジプログラム)」。
北は北海道から南は九州まで、全国から集まった22人の学生が、上市町をフィールドワークしながら課題とその解決策を探り、最終日に役場のトップの方々の前でプレゼンするというプログラムです。
出身地も経験も学年もバラバラな22人が上市町で出会い、チームに分かれ、ともに目的達成のために行動する。
3泊4日という短い日程でしたが、その分濃厚な体験ができたのではないかと思います。
さて、最終日のプレゼンテーションでは、4つのチームが4つのテーマに基づいて発表を行いました。
その内容を報告します。
今回は、最初のチーム。地元のケーブルテレビNet3(ネットスリー)では、このチームの発表を中心に取り上げられていました。
1.チームバンバン人(馬場島)/メンター・新治嘉章氏(株式会社ジョブウェブ代表取締役社長)
テーマ/~癒しの馬場島プロジェクト~
馬場島は自然豊かでとても素敵な場所なのに、人が来ない。その原因は、①山登りしかすることが無い、②独自性がない。そこで、①現状あるコンテンツ(森や川などの自然資源)を活かす、②独自性を活かすということで森林セラピーを含んだ癒しのツアーを企画。
町営の森林セラピーのターゲットは60~70代の女性がターゲットとなっています。それを20代女性向けの新しい「癒しツアー」としてはどうかという内容でした。20代女性をターゲットにすると、発信力が高く波及効果があるというメリットがあります。
チームのメンバーは、ちょうど富山健康科学専門学校のエコ実習で馬場島へ向かう学生と出会い、同行。川で水遊びなどができるのは馬場島だけだという点に着目しました。
森林セラピーだけではインパクトがないため、夜のアクティビティとして川をライトアップしてはどうかという案。使うのは、光るボール。イメージ画像は水面に光がきらめき、とても綺麗でした。また、「馬場島」で検索すると星空の画像がたくさん出てきます。そういった隠れたスポットであり、キャンプファイヤーもせっかくできる施設があるのに活用されていないのは残念。
…ということで、広報の発信方法を以下のように提案。
①インスタグラム…写真と短い文章を投稿するSNS。若い女性のユーザーが多い。風景の写真を中心にUPする。毎日気軽にチェックできるのでファンを増やす。
②家族・友人からの情報を得る人が多い。シニア世代に体験してもらい、その家族に良さを伝えてもらう。
将来ビジョンとしては、旅行に来る→現地の人と触れ合う→記憶に残る→繰り返し訪れたくなる→愛着がわいてくる。
町職員や企画課参与の加形氏からの質疑で出た意見は、以下のようなこと。
・料金設定は? → 4万円弱
・ボールで川の中を光らせる案、早月川は雨が降ると荒れるため無理では?
・キャンプファイヤーは昔やっていた。どうしてやらなくなったのか検証する必要がある。
(※ここからは私の個人的な感想です。)
光を用いてインスタグラム等で発信してもらうのは若者目線で面白いですね。
ライトアップは年代問わず誰もが好きで、特に若い女性にはSNSで拡散してもらえるため、広告費をかけなくても宣伝できます。現在の日本では、広告よりも知人・友人の口コミが情報の信頼性が高いため、誰が発信するかで影響力も大きくなりますね。
(お隣の滑川市でも、女子大生にモニターツアーに参加してもらい、インスタで発信してもらうという取り組みが始まったところです。)
光るボールはとても綺麗。ただ、川や川辺への設置と回収が大変かもと思いました。
1日限りのイベントのイメージだそうなので、もっと流れの無い川や緩やかな場所なら水底にも設置でき、夜のうちに回収することも可能かと思います。川辺であれば流されませんが、川幅が広いのでどこまで光が届くかな。キャンドルとかいろいろ代替案は考えらます。
既にある資源を使うキャンプファイヤーもいいですね。もう少し具体的にイベント内容を詰めてあればさらに良い案になっていたはずですが、限られた時間の中で提案された素晴らしい案だったと思います。
地元の私達は、若く新鮮な目で見た上市町の魅力と可能性を教わりました。
提案を実行していくにあたり、中心となるのは上市町役場の方々。
実行に写すにはどうすべきかを真剣に考えられた幹部職員の方々からは、質疑で様々な指摘や意見が出されました。
「無理だろう」と思って何もしないよりも「どうやったらできるか」を考え、実行に向けて動いていくプロセスが大事ですね。