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お年寄りの幸せづくりのお手伝い
社会福祉法人 富山聖マリア会
特別養護老人ホーム 常楽園
症状が安定期に入った方の生活の場として、人間らしい心と心の触れ合いを大切にしている。入所定員80人、短期入所20床で計100床の、比較的大きな福祉施設。「互いに愛し合う」というキリスト教の精神に基づいているが、宗教に関係なく入所や勤務ができる。「信・望・愛」がスローガン。
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信じ合い、望みを持ち、愛を持って生きる
1990年の開所から2014年で24年目。「互いに信じ合い、望みを持ち、愛を持って生きる」ことが共同目標だ。入所者は介護度3~5度の方がほとんどのため、生活の質を上げていくよう理学療法士によるリハビリについての助言や補助も得ながら、介護士が協働して食事やトイレ、入浴の介助、たんの吸引といった専門的な介護を行っている。日中は看護師が常駐し、かみいち総合病院から週に1回、回診もある。施設長の城石芳人さんは、「人生の重要な場面に立ち会わせていただくことも多いです。」と話す。
幸せづくりのお手伝い
――仕事をやりがいだと感じるのはどんなときですか?
お年寄りの笑顔が見られたり、「ありがとう」の言葉を聞けたときです。もちろん、それだけでできるほど楽な仕事ではありませんが、人に喜んでもらうことが嬉しいです。喜ぶ人とともに喜び、悲しむ人とともに悲しみます。誠心誠意努力しても、ご本人やご家族の意向にすべて添うことができないときに悲しいこともあります。
――それはどんなときですか?
入所者の方は、認知症の方が9割、
その半数が重度です。ご本人はなぜここにいるのか分からず、「帰りたい」と言われるのですが、ご家族からは任せられている。そういった、ご本人とご家族の意向が違うときです。
――それはつらいですね…。
私たちの仕事は、お年寄りの幸せづくりのお手伝いをし、少しでも100%に近づけていくことなんです。幸せって個々それぞれ違いますが、最終的には人生のソフトランディングを目指しながら、晩年を安らかに送ることができるようにと心がけています。
喜んでもらえるイベントを開催
――ほかに取り組んでおられることを教えていただけますか?
毎月、広報紙を作成して、各家庭や関係各所に配布しています。ご家族には、入所者の方の様子が分かるよう、近況も添えています。
――とても楽しそうな写真が載っていますね。
はい。毎月いろんなイベントがあるので、カラーの写真付きで掲載しています。ショウブやシャクヤクなど四季折々の花を見に出かけたり、大岩へそうめんを食べに行ったり、日帰り旅行やショッピング、チンドン披露、カラオケ大会など、様々です。福井県のあわら温泉へ一泊旅行にも行きましたし、2014年は9kgのブリをここでさばいてもらって入所者の方々に振る舞ったんですよ。
――それはすごいですね!
ファミリーレストランや回転寿司への外食やパルへショッピングにも行きます。買い物は女性が喜んでくれるんですよ。
――いいですね。外出のときは、もちろん職員の方も付き添われるんですよね。
そうです。入所者の方と職員が一緒になって楽しみます。
チームワークで成り立つ家庭との両立
――いま、職員の方の採用はお考えですか?
はい。介護職員を募集しています。お年寄りの日常生活の食事や入浴、排泄介助、おむつ交換などの介護を行います。ここは女性が多い職場で、結婚や産休など、ライフスタイルが変化しても長く働ける場です。産休や育児休暇を取って復帰する人も多いです。復帰するときは以前と同じ業務に戻ることができるのも特徴です。
――それは女性にはありがたいですね。
家庭は仕事の基盤ですからね。優先できる環境づくりが大切です。業務形態も、昼間だけの勤務や夜勤ありの勤務、6時間の時短勤務などがあります。保育園から「子どもが熱が出ました」と連絡があったときに、すぐ帰れるような体制をとっています。それには日頃の結束力が不可欠で、互いにサポートできるチームワークがあるからできることなんですよ。
――なるほど。
思いやりのある人
職員には何より、「互いに信じ合い、望みを持ち、愛を持って生きる」「上手な介護より優しい介護」「人間には存在するだけで価値がある」といった常楽園の理念に同調し、生きがいにできる思いやりのある人が求められている。業務は7人ずつのチームで行うため、チームワークと協調性、結束力も大切。社交的で、入所者同士のトラブルを仲裁し、解決する力も必要だ。年齢のハンデがなく、若くても、出産を控えていても、統率力のある人は経験年数に関係なくリーダーに抜擢されるチャンスがある。
より向上するための取り組み
毎月、たくさんのボランティアが来園。そこから受ける刺激や楽しみ、そして入所者や利用者の生活に潤いを与えることも多い。職員によるグループもあり、アロマテラピーや英会話、スポーツなどを楽しめるほか、外部講師を招いて褥瘡(じょくそう・床ずれのこと)や嚥下(えんげ)講習を開くなどしているので、より知識を深めることができる。認知症の入所者には、公文学習療法の教材を使って学習したり、簡単な計算で脳を活性化したりすることで、考える力や話す力の向上に役立てている。
職員同士での情報共有
2014年7年目の介護職員・松原望さんは、東館のケアプラン責任者を任されている。松原さんは、「昨年の4月から、80人の入所者の方のうち、主に半数の家族対応をさせていただく機会が増えました。大勢なので、自分が分からないことはグループのほかの職員に聞くなどして、ご家族から質問されたときにちゃんと答えられるよう、情報共有しています。」と話す。明るく、信頼の厚い職員だ。
マンパワーが大切
――今後、新たに挑戦したいことは?
マンパワーがあればできることが増えますね。もしいい人材がたくさん来てくれたら、新しい事業もやりたいと考えています。誰でもいいわけではなく、仕事としてできる人を希望しています。
――わかりました。城石さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
城石さんのお話を聞いていると、本当に、入所者の方や働く人にとって居心地の良い場所なんだろうなと思いました。人は誰しも年齢を重ね、ライフスタイルが変化したり環境が変わったりしますが、どんなときも人間らしくいられたらいいなと思います。また、特別養護老人ホームと老人保健施設、療養型、在宅といった様々な介護の現状を教えてもらいました。選択肢はいくつもありますが、それぞれに長所があるとのこと。まずは知るところから始めたいですね。
●DATA●
企業名 | 社会福祉法人 富山聖マリア会 特別養護老人ホーム 常楽園 |
住所 | 上市町舘209 |
電話番号 | 076-472-3993 |
FAX番号 | 076-472-6967 |
jyorak@seimaria.jp | |
設立年月日 | 1990年4月1日 |
施設長 | 城石芳人 |
事業内容 |
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主な実績 | 開所から24年間、地域の高齢者福祉の拠点としての働きを果たしてきた |
会社の強み | 要介護認定された方の生活の場として、理学療法士によるリハビリを中心に食事やトイレ、入浴の介助、たんの吸引など専門的な介護を行います。かみいち総合病院から週に1回、回診もあります。 |
上市町との関わり・創業の決め手 | 富山市で保育園を運営する富山聖マリア教会が、高齢化社会に備え地域の高齢者福祉の拠点として、上市町に開設。 |
求職者へのメッセージ・アピール | 症状が安定期に入った方へ、人間らしい心と心の触れ合いを大切にしています。 |
勤務時間 | 8:30~17:15(日勤) 休憩45分 変則3交代 |
休日 | 週休二日制、不定、年間120日、その他有給休暇など |
従業員数 | 65人 |
過去3年間の採用実績 | 2023年度 新規採用1名 中途採用 3名 |
ホームページアドレス | http://www.seimaria.jp/jyorakuen/ |
Facebookページ | なし |
特徴 | 上市町で最も歴史のある福祉施設。丁寧で誠実、真心こめた介護 |
福利厚生 / 従業員特典 | 保険(健康保険、雇用保険)、厚生年金、資格取得支援、子育て支援、 職員食事会の補助、クラブ活動(アロマ、スポーツ) |
●インターンシップ情報●
概要 | 3世代・4世代同居が少なくなった昨今、経験豊かな年配の方と触れ合うことで新たな視点が生まれます。医療・看護と介護の連携や多職種を知ることも大事なので、ぜひ体験してください。 |
対象 | 短大生、大学生、専門学校生、高校生 |
時期 | 毎年8月・9月 |
日数 | 希望日に合わせます |
実習内容 | 職員による食事介助やおむつ交換の現場見学、利用者さんの話し相手、入浴外介助の補佐、シーツ交換、車椅子体験など。医療・看護を専門に学ぶ人は、介護体験も行えます。 |
実習場所 | 上市町舘209 |
同時受入人数 | 2人 |
情報・申し込み方法 | 電話でお問い合わせください。 |
介護は非常に奥深いものです。介護に興味のある方も気になる方も、体験したい場合はぜひお問い合わせください。