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新しい時代の幕開けへ
上市町のデザイナー伊東です。
2020年が終わろうとしています。
オリンピックの中止、緊急事態宣言、富山アラート。
コロナに翻弄された一年でした。
そんな中でも今後私たちの日常が変わりそうな大きな出来事がありました。
それは上市スマートインターチェンジの開業と
上市町出身、内山壮真くんの東京ヤクルト入団!
スマートインターは開通イベントのお手伝いに行ってきましたが、
一番車はなんと千葉県からお越しとの事!
上り下りとも1番車〜5番車まで事前に応募して選ばれるらしいのですが5台のうち3台が県外ナンバー。募集してたのも知りませんでしたが、こういう世界もあるのですねえ。
そして内山君!
今後の活躍は楽しみですね。
プロとしては体格の小さい選手ですが、たびたび地元でも話題に上がり、また高校時代からスポーツメディアに取り上げられていたのでずっと注目していました。
野球選手としての能力もさることながら、物事を俯瞰することができる目を持っているように感じ、これからプロでどのようにカラーを出してどのように戦っていくのかとても楽しみです。
松井秀喜選手の現役時代、地元石川県のニュース番組に「今日の松井秀喜」コーナーがあったように、
「今日の内山壮真」をチェックし、日々の活躍に一喜一憂する日が来るのかと思うとワクワクします。
地元は今から全力応援モードといったところです。
さて、今年はとにかくコロナによって多くの変化を強いられました。
しかし悪いものばかりではありません。
自分が実体験として感じたものでは「働き方」の変化の波。
実際、単独で行う仕事よりも様々な分野の人と繋がって共創する仕事や取り組みが多かったですし、自分の中でも大きな価値を生みました。
例えば、
「オンライン帰省どうけ?」の動画制作。
東京にいる上市町出身者を中心にしたメンバーと富山県内にいる地元メンバーがオンラインのみのやり取りで作り上げた動画プロモーション。
これは本当に面白かった。完全オンラインにも関わらず、同じ目標に向かって距離を感じることなく作っていくことができたのが本当に驚きでした。
そしてそれぞれが普段は違う仕事をしていて号令がかかると制作チームに変身するというのが、野武士と言いますか奇兵隊のようでみんななんだかカッコ良かった。
それから「空き家再生プロジェクト」の活動。
各々仕事を持ちながら町の空き家活用の促進のために活動していて、現在空き家を一軒改修して町の空き家活用促進の拠点として有効活用していく方向に動いてますが、今年はサテライトオフィス誘致事業にも全面協力させていただきました。
この2つに共通しているのは、「共感」と「フラットな繋がり」。
お互いの長所を活かし合い、フラットにつながったチームの創造性には可能性を感じます。
この形ってもっと生まれてきそうな予感がします。
もうひとつ増えそうだなと感じるのは、パラレルキャリア。
今年12月にオープンした週末限定のシフォンケーキのお店ブリージーハートさんは、正社員の仕事を持ちながら二つ目のキャリアとして手づくりシフォンケーキ等の販売をされています。
これは「本業」「副業」という区分けでは語れません。
私自身、「本業」「副業」という分け方に違和感をずっと持っていました。
革製品の制作をやったりチラシを作ったりホームページを作ったり記事を書いたり、私はこれまであまりジャンルの垣根を意識せずに色んなことをやってきましたので、その時々で「本業は何?」なんて言われては「全部本業です」と答えてきましたが、最近出てきた「パラレルキャリア」というものはこの「本」と「副」という分け方をしないんですね。
複数のキャリアを形成する働き方がパラレルキャリア。
私はフリーランスですし、全てが大きくデザインの枠に収まっていると思っているので、パラレルキャリアに当てはまるのかわかりませんが、
「本業」と「副業」という区別をしないのがものすごく腑に落ちます。
家庭と仕事のワークライフバランスを尊重した働き方はこれまでも提唱されていましたが、
いくつかの仕事を持って自分らしく生きるライフスタイルも今後増えていくのではないかと感じています。
そういうものを実現するための選択肢や環境が整って多様な生き方ができる時代になっていると思っています。
あとこれは願望ですが、
ものづくりの共同体のようなものが出来上がっていくと面白いなと個人的には思います。
これまでも様々な職人さん、作家さんとのコラボレーションで制作させていただいてきたフォトロゲイニングのトロフィー。
今年は材料から地元産で作り上げることができたというのもとても感慨深かったですし、可能性を感じました。
あとこれは仕事という形ではありませんが、地元の染物作家さんから「デザインのアドバイスを」との相談を受けて、ああでもないこうでもないと話したり描いたりしてその日は終わったのですが、後日とても素敵な作品が仕上がりました。
上市町にはさまざまなジャンルの職人さんや作家さん、技術を持った企業があるのでこの町からここにしかない特別なものが生まれていくととってもクールです。
「共感」と「フラットな繋がり」で。
さあ、2021年は新しい時代の幕開け。
引き続きいろいろあるでしょうが楽しんでいきましょう!