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白玉だんごと山菜定食が自慢
旅館だんごや
大岩の一番奥に位置する「旅館だんごや」。おかみの滝川典子さんが収穫した山菜を中心に、大岩の風情を味わえるお店だ。山菜料理は春だけでなく、夏から冬も楽しめる。名前の通り、白玉だんごにも力を入れているそう。木造3階建ての情緒ある旅館で、玄関にはおかみさんが趣味で作った和小物やかわいらしい人形が飾ってあり、訪れたお客さんを出迎えてくれる。
1年中食べられる山菜料理
古野「おかみさんはいつからお店に出られているんですか?」
滝川さん「私は37年前にここへ嫁いできてからで、おかみになって15年です。主人はだんごやの5代目で、ここへ来る前は東京でカメラマンをしていました。当時は山菜料理が中心でしたが、私が来てからドライブイン発祥のそうめんも取り入れるようになっていったんです。」
古野「そうなんですね。だんごやさんの1番の売りは何ですか?」
滝川さん「やっぱり山菜料理かな。自分たちが敷地内の山々で収穫してきた天然ものを料理し
ています。春は毎日収穫してくるので採りたてを味わえます。1年分を保存しているので、夏や秋、冬でも山菜を食べられるんです。先代から受け継いだ土地と管理方法があるのでありがたい。だからご先祖に感謝だよね。主人が下草を刈ったり肥料をやったりしてくれています。」
古野「1年間食べられるってすごいですね。どんな山菜が味わえるんですか?」
滝川さん「わらびやぜんまい、こごみ、ふき、タケノコ、そして山うどもあります。」
古野「美味しそうですね! ほかにおすすめは?」
滝川さん「岩魚の塩焼き(700円)は水槽に泳いでいるのをすくって刺すので、初めて見た時は感動ものでしたよ。ところてん(400円)も天草を煮詰めて作っています。もちろんそうめん(500円)もですね。」
古野「そうめんの特徴は?」
滝川さん「そうめんは『播州(兵庫県)名産』ですが、市販されているものとは違って、3年寝かせた、価値のあるものを仕入れています。」
古野「寝かせて熟成させたものは『ひね』と呼ばれていて美味しいんですよね。」
滝川さん「そうです。『ひね(古)』はコシがあって伸びにくいんですよ。」
古野「市販のそうめんで木箱に入っているものもありますよね。あれも寝かせた方が美味しいんですか?」
滝川さん「はい、木箱に入っているものは寝かせた方が美味しいです。でも、木箱を包んでいるプラスチックのフィルムは取ってからじゃないとダメですよ。」
古野「なるほど~。1つ勉強になりました。」
滝川さん「(笑)。そしてその『ひね』のそうめんを、大岩の冷たい水の温度でしめているんです。たくさんの、山の雪解け水があるからできることですね。出汁は、大岩の天然水を使って、煮干しとシイタケでとっています。」
だんごやの白玉だんご
滝川さん「『だんごや』だから、白玉だんご(450円)も非常に力を入れています。」
古野「だんごやさんの名前って、元々だんごを販売するお店だったからなんですか?」
滝川さん「そうです。元々は、串に刺してあるだんごを売る店だったというのが、名前の由来だと聞いています。そこから、日石寺に来られる信者の方々の宿坊として、旅館を始めたそうです。」
古野「白玉だんごにはどんな風に力を入れておられるんですか?」
滝川さん「まず、だんごはもち米の入った粉で作り、小豆は最上級の大納言を煮て作っています。大納言の小豆は大粒で食べ応えがありますよ。美味しく仕上がる原料を選んで仕入れる、それが命です。泊まりのお客さんには、収穫したよもぎで作った草だんごを召し上がって頂いています。毎年、7月1日の滝開きのとき、食事に来られた人にも草だんごをサービスしていますよ。」
大岩ならではの良さ
古野「経営していて、どんなことが大変ですか?」
滝川さん「泊まりとお昼(ランチ)をやってるから、それが大変ですね。昼の忙しい時間が終わったと思ったらすぐ泊まりの準備。秋・冬は予約のみの営業だけど、山菜の時季になると収穫から全てやって、その時季にオープン。でもそれは、大変と言うか努力してること。元気だからできるんだよね。」
古野「いつもハツラツとお元気ですもんね。お客さんはどんな方が多いですか?」
滝川さん「泊まりは県外からのお客さんが多いです。みなさん、『この環境が素晴らしい』と感激されます。4月から9月までのオープン期間中で20回以上、高岡から山菜定食を食べに来られるお客さんもいます。高級ホテルとは違う、味を出した旅館にしたいと思っています。」
古野「この情緒ある、大岩ならではのですね。上市町のガイドチーム『ゆるりんぐ』が催行するツアー『~ココロ旅~大岩colorier(コロリエ)&ランチ』の舞台にもなっていますよね。」
滝川さん「はい。昼食と塗り絵の場所として使っていただいています。大岩山は癒しの場所だから、その他にもたくさんの人が訪れます。美味しいものを各旅館努力して出しているので、だんごやのPRも大事だけど、大岩全体もPRしたいですね。」
古野「わかりました。滝川さん、今日はありがとうございました。」
滝川さん「こちらこそ、ありがとうございました。」
私が驚いたのは、白玉だんごのボリュームです! つるっとした食感のだんごがたっぷり入っていて、大満足できます。そうめんは甘めの味付けが特徴。大岩の各旅館やドライブインそれぞれのお店によって味が違うので、お目当てのお店を決めて来られるお客さんも多いようです。食べ比べてみるのも楽しいですね。
上の駐車場からは1番近い「だんごや」さん。私は趣きあるお店横の細い路地が好きで、よく通ります。玄関にたくさん並べられた小物は、おかみさんが古い着物を使って作ったもので、旅館の雰囲気をさらに素敵にしています。
●おすすめメニュー●
●DATA●
店舗名 | 旅館だんごや |
住所 | 上市町大岩32 |
電話番号 | 076-472-2306 |
FAX番号 | 076-472-2385 |
営業時間 | 11:00~15:00 (L.O. 14:45)、夜は完全予約制 |
定休日 | 4月末~10月いっぱい無休 11月以降は完全予約制 |
駐車場 | 50台(日石寺駐車場を利用) |
ホームページ | http://www.ryokandangoya.com/ |
Facebookページ | なし |
メニュー | 山菜定食、そうめん、白玉だんご、岩魚の塩焼き、ところてん |
設備・情報 | 座敷・小上がりあり、予約可、離乳食持ち込み可 |
代表 | 滝川典子 |
オープン年月日 |
明治時代 |