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2019年度の発見
上市町在住のデザイナー伊東です。
今年度もこちらのブログを書かせていただきまして、 この投稿をもってひと区切りとなります。
今年度は取材中のものも含めれば「カミイチ旅メイキングBOOK 2020」関連の記事をよく書かせていただきました。
上市町に暮らし、もう何年も町の観光資源の発信にも携わっていて多くのことを知っているつもりでいましたが、
全然そんなことないですねぇ。
この冊子の取材の中でもいくつも新たな発見がありました。
ここであえて挙げるとすれば
・眼目山立山寺の「開山林」
・伊折の「せせらぎ小径」
・千石城山のガイドツアー ですね。
まず眼目山立山寺の「開山林」。
トガ並木の参道目当てに来られた方には是非足を延ばしていただきたい!
苔と針葉樹の緑に包まれた空間に佇む社には、眼目山立山寺開山に関わった(木こりに扮した)立山権現が祀られ、空気は神気に満ちています。
本堂を参拝されるならぜひここにも!
本堂の裏を回って、林に入って来た道を引き返すのが体力的に負担がないのでおすすめです。
しかしながらこれを知らずして観光発信に携わっていたなんて、お恥ずかしい限りです!
眼目山立山寺周辺では、33体の観音像が道中に立ち並ぶという櫛形山(くしがたやま)のウォーキングも未体験なので、
これも若干お恥ずかしい。
是非今度体験したいと思っています。
さらにこれに加えて座禅体験もタイミングが合えばできるわけですから、眼目エリアはものすごくコンテンツ充実なんですよ。
ところがこれが意外と知られてなくて、並木歩いて本堂を参拝して帰っちゃう人が多いんですよね。
案内表示があまりないからというのもあるでしょうね。
あとここから徒歩圏に飲食できる場所があると半日は楽しめる!
次に伊折のせせらぎ小径。
ここは馬場島への通り道なので通過する人は多いですが、立ち寄ったことのある人は少ないのではないでしょうか。
せせらぎ小道というのは散策ルートの名称なのですが、ここの散歩は良いですよ。
耳に聞こえる音、目に入る色、小さな発見から巨大な風景まで移り変わるスケール感と、自然の中の散歩道としてはかなりバラエティに富んでいると言いますか、五感を幅広く刺激してくれる散歩道です。
そして散策道の近くには「劔いおりの郷」という食事処も近くにあって、
ここでゆっくりする事もできるので、
散歩してのんびりと過ごすのにすごくいいです。
ただし毎日やってるわけではないので要確認を!
ここはかつて90世帯以上が暮らした集落跡でもあり、
注意深く見回してみると当時の暮らしの息遣いを感じ、
脳内タイムスリップを誘発するような暮らしの痕跡が残っていて、
こういうものが好きな人はたまらない場所でもあるかもしれません。
もうひとつ、 千石城山のガイドツアー。
これはこの山そのものが初めてだったのでその時点で新鮮でしたが、
何よりガイドツアーというものの良さが非常によく分かりました。
その良さについてはこちらの記事をご参照ください。
初めての山でも安心ですし、食事も用意してもらえて、
トレッキングポールやザック・レインジャケットまで借りれるのですから、
コレだけでもお得感あります。
そして山を歩きながら自然や日本の食文化・言葉の文化・歴史まで知ることができるガイディング。
外国人旅でも本当に満足度が高かった!
この良さがもっと浸透して、県内近隣地域に宿泊する旅行者のオプショナルツアーや遠足、
企業研修などなど様々な形で利用されていくといいなと心から思います。
知っているつもりで知らないことって結構あるものですよね。
知らなかったことを知る、感じる、触れる。
それによって、ともすればつまらなくなりそうな日々が豊かになると私は思います。
もしもまた、ここで書かせていただける機会があれば これから掘り下げてみたいこともいくつかあります。
かつて盛んに開かれていた相撲の興行のこととか、実はかなり貴重な発見であるという黒川遺跡のこととか、櫛形山に行ってみた。
とか、いろいろと。
その時はまた、お読みいただけると幸いです。
それでは、また会う日まで!