上市町でくらす

こんにちは、ブログ担当の大室です。閲覧ありがとうございます。

7月から8月にかけて、上市高校の生徒さんが上市町を中心に事業展開しておられる企業にインターンシップに行ってきました

その様子を一部ご紹介します。

 

 

つるぎ恋月

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制服を着てお仕事体験をしているお二人。スタッフさんかな?と声をかけそうになるくらい、自然に馴染んでいる様子でした。

 

生徒さんのお話

どんなお仕事を体験していますか?

「お客様のお見送りや、書類整理など事務的なお仕事、清掃のお手伝い、浴衣の補充などです」

インターンシップに参加してみて印象はいかがですか?

生徒さん① 「ホテルということでマナーに厳しいのかなと思っていましたが、スタッフの方々が優しく教えてくれました。スタッフの皆さんの人間性に感銘を受けました」

生徒さん②「コロナ禍がなければお客様の人数なども違ってくると思うので、もっと違うお仕事もあるのではないかと感じました」

進路はどのように考えていますか?

生徒さん①「接客業に興味があります。大変なこともありますが、楽しいなと思っています。お客様と直接対応するからこその、やりがいを感じます」

生徒さん②「接客業を考えています。実際に働く過程で身につけるべきことも多いと思うので、インターンシップの機会があって良かったです」

 

企業の方のお話

インターンシップ受入れの理由について

「インターンシップを通して若い方々に、仕事内容を知ってもらいたいと考え受入れています。当ホテルだけでなく業界全体で、入社前に仕事の具体的なイメージをなかなか持てず、新入社員が離職してしまうことがあります。裏方の仕事はなかなか分からないと思いますので、体験してもらって、想像と実際の仕事内容とのギャップを埋めたいと考えています」

ホテルのお仕事で大切にされていることは?

「宿泊業は、お客様と接する時間が一般的な接客業よりも長くなります。チェックインからチェックアウトまでという長い時間で、どうお客様にサービスするのかが大切です」

生徒さんの印象は?

「理解力があると感じています。恐らくインターンシップ中に辛いと思うこともあるでしょうけれども、顔に出さず頑張りが強い子たちですね」

 

 

上市図書館

貸出カウンターで職員さんと同じ服装で業務に取り組んでいる生徒さん、雰囲気にしっかり馴染んでいますね。

 

生徒さんのお話

インターンシップで取り組んでみたいことは?

生徒さん①「任された業務に、できるだけしっかり取り組んでいきたいです」

生徒さん②「自分のできることを最大限に行っていきたいです」

生とさん③「働くということが、普段どれほど大変なのか、苦労を知ることができたら良いと思います」

実際にどんなお仕事を体験していますか?

「カウンターでの貸出・返却作業や、新しく来た本の整理、絵本室での飾り作りなどです。新聞のタイトル入れと呼ばれる作業で、上市に関する記事が何ページにあってどのような内容なのか、毎日書き出す仕事もあります」

 

絵本室で、絵本の内容に沿った飾りを作っている生徒さん。サイズなどのデザインをしっかり工夫しています。

なぜ図書館をインターンシップ先に選びましたか?

生徒さん①「個人的に気になっていた仕事で、どういうものか知りたかったですし、場所の雰囲気も知りたかったからです」

生徒さん②「高校の課程ではグリーン分野という農業の専門を選択していますが、農業とは別のことも体験したいと思い選びました。仮に、将来もし農業関係の仕事に合わない時の参考にしたいです」

生徒さん③「以前から気になっていた仕事でした。情報ビジネス分野を選択しているのですが、その分野に沿った仕事だけでなく、他の仕事も体験したいと考えました」

 

事務室で新聞を片手にパソコンを操作し、業務に取り組んでいるところ。

図書館の仕事の印象は?

生徒さん①「図書館での仕事についてほとんど知りませんでしたが、様々な業務があるなと実感しました」

生徒さん②「本の帯を貼り付ける作業など、知らなかった業務が多いです」

生徒さん③「貸出・返却などの裏で行っている仕事が、たくさんあるんだなと感じました。例えば本を細かいところまで逐一整理していて、驚きました」

 

図書館の方のお話

インターンシップを通して生徒さんに知ってもらいたいことは?

「まず、図書館というものがどのようなものか、そして図書館の中での様々な仕事を生徒さんたちに知って欲しいです。通常の業務全般を見てもらって、貸出返却の作業でも挨拶や声かけも大切だということを知ってもらいたいです。町の皆さんと触れ合って欲しいですね」

生徒さんの印象はいかがですか?

「真面目で一生懸命取り組んでいますね。指導する側としても、とても接しやすいです!」

 

 

ひなたぼっこ上市

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洗濯物を利用者さん、職員さんと一緒に干しています。利用者さんから干し方についてアドバイスをもらう場面も。

 

生徒さんのお話

どんなお仕事を体験していますか?

「利用者さんに自己紹介して、お話ししたり、お茶や食事を出したり、職員の方を手伝ったり見学したりしています。パズルなどを一緒に行ったり、消毒したり、食事や入浴の介助もしています」

利用者さんとお話しする際に気をつけてることは?

「それぞれの利用者さんによって、聞こえやすさというのは変わってくるので個別の対応を心がけています。例えば、うるさいのは嫌だという利用者さんに対しては静かに話しかけるようにしています。職員の方からも、笑顔で話すようにということと、自分が話すだけでなく聞き方についてもアドバイスしてもらいました。笑顔で相槌をうちながら聞くことで、利用者さんももっと話すことが楽しくなると助言を受けました」

進路はどのように考えていますか?

生徒さん①「介護系の職業につきたいと考えています。母が介護の仕事をしていて、話聞いていると楽しそうで、やりがいがありそうだなと思いました」

生徒さん②「小さい頃から障害のある親戚と住んできて、親が介護士をしていることもあり、自然に介護士を目指したいと思うようになりました」

お仕事の印象は?

「まず、やはり忙しく大変な仕事だということがあります。また、コミュニケーション力や対話力は大事だと思っていましたが、想像の何倍も大事だということが分かりました。今の自分のままではダメだなと感じます。例えば、自分が利用者さんとお話しする時は、話題がぶつぶつ切れてしまいますが、職員さんは同じ話題を自然に何気なくどんどん深めていくので、利用者さんも盛り上がって話していますね」

 

施設の方のお話

インターンシップを受入れた理由

「コロナ禍でも、生徒さんの機会は奪いたくないと会社全体で考えています。当社を知って欲しいというより、介護の業界自体を知ってもらって業界に入ってくれる人を作りたいと思っています」

生徒さんに経験して欲しいことは?

「楽しいところも見て行って欲しいですね。介護の仕事は3Kとか暗いイメージがあると思いますが、高校生の見学会でも『こんなにみんなが笑ってるのが不思議だ』と言われるくらい、想像と全然違うことが多いので。また介護だけでなくどんな仕事もそうですが、人の考え方やコミュニケーションが大切ですよね。特にコミュニケーションとは、ただ話をするだけでなく、笑顔も大切だということを知って欲しいです」

介護の仕事で特に知って欲しいことは?

「介護の仕事ってどんな仕事?って聞くと『お世話するとかご飯食べさせたりお風呂、排泄のお世話』という答えが多いですが、実は正確に言うとお世話やお手伝いとは少し違うんですよね。利用者さんは、私たちがこれから生きる道、人生の大先輩です。そんな利用者さんたちに対して、能力を補うというよりも、今できることを奪わないようにしていく、介護とはそういうところだと思います。

利用者さんにとって生徒さんの印象は?

「若い人が来ただけでお祭り騒ぎですね!いつも接している職員と違って初めて会うので、優しくしてもらえたり話を聞いてもらえることが新鮮なようです。表情が変わってきますね」

生徒さんへのエールをお願いします!

「職員が逆に高校生に勉強させてもらっていると思います!若い人の考え方を知ることや、こちらからの伝え方も勉強になります。インターンシップの生徒さんは宝物です。仕事ではないので、まずは楽しんで下さいと伝えたいですね」

 

 

 

ここまで、3か所の企業さんで行われたインターンシップの様子をお伝えしました。

真摯に取り組む生徒さんたちと、それをしっかり受け止めてくれている企業の方々に、私もとても感銘を受けました。

これも高校を中心とした町づくりですよね。

参加された生徒さんたち、受入れ企業の方々、そして上市高校の先生や関係者の皆さん、お疲れ様でした!


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