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上市高校インターンシップ【2024年度】西能クリニックさんを取材
上市町のデザイナー伊東です。
今年度も上市高校のインターンシップについて取材させていただきました、
このインターンシップ、上市町の高校の取り組みですので、町内企業を対象に受け入れがあると思われがちですが、上市町外から通う生徒が多いこともあって町外の企業が多く受け入れ企業として参加されています。
今回は中でも最も遠いエリアにある富山市高田の西能クリニックさんにお邪魔し、
参加生徒と受け入れ先担当者双方のお話を伺いました。
まずは参加側の小倉琉斗(おぐらりゅうと)さん(2年 総合学科 スポーツ科学分野)
– 今何日目ですか?
5日目の最終日です。
– だいぶ慣れました?
初めはすごく緊張しましたけど、今は慣れてきて今回インターンシップで来れてよかったなと感じています。
– 今回のインターンシップでは、実際どんなことをされましたか?
手術した人がリハビリされているんですけど、
保冷剤を変えたり器具を渡したり理学療法士の方の補助をしたり、
実際に患者さんが使う機器を体験させてもらったりしました。
– この職場を希望した動機は?
中学の時に陸上の長距離をやっていて、腰が痛くなって紹介されたのが実はこの病院で
腰椎分離の診断を受けてここで実際にリハビリを受けていました。
高校1年ぐらいから、将来はスポーツ関係・リハビリ関係の仕事をしたいと考えるようになっていたこともあって
学校にこの病院の希望を出しました。
– そうだったんですね!!実際に患者さんとして通っていたところにインターンシップで来られたんですね!
今回インターンシップを経験できてよかったと思うことはありますか?
手術が終わった後の患者さんのリハビリの仕方って、たくさんあって
一人一人のけがに合わせて内容やアプローチが違うのを見ることができてよかったです。
自分の時は自分のパターンしか見られないので!
理学療法士の仕事を詳しく知ることができて、リハビリで人を助けるということを
自分もやってみたいという思いを深めることができました。
– ありがとうございました!
次はインターンシップ受け入れ側のお話ということで、
西能クリニック 診療部 リハビリテーション科 科長の石吾亘(いしごわたる)さんに伺います。
– インターンシップの受け入れは何度目ですか?
このインターンシップの受け入れは今年で3年目で、高校生の受け入れは上市高校のみです。
実は1回目の人も小倉君と同じようにここに通っていた人だったんですよ。
– そうなんですか!そういうパターンが結構あるんですね!
実際、元患者さんがリハビリの仕事に就くケースは多いんですよ。
入院してリハビリしながら「こんな仕事しようかな」と話してた子が
実際に職員として入ってくるということもありました。
私自身も学生時代陸上をやっていて、怪我がちで接骨院によく行ってたところからこの仕事を目指しました。
– 受け入れ企業としてのインターンシップの意義はどのように感じておられますか?
中に入らないとわからない裏側の部分も見てもらえるというのが良い点だと感じています。
医療職だけに限らないとは思いますが、この業界もイメージしていたこととのギャップで離職するケースが多いので、
高校生の段階でこのような機会があるということはとても意味があると思っています。
私は以前養成校の教員をやっていたこともあるのですが、養成校の段階でもギャップを感じる人も多いので、
この仕事を目指す中で裏を知ってもらう機会があるのは学生さんのためになると思います。
彼からこの分野の仕事のことが周りに伝わって、関心が高まってくれればという期待もあります。
– もしかしたらこのインターンシップの参加者といつか一緒に働くこともあるかもしれませんね!
そうですね。ここで働くスタッフにとっても、日々の仕事が若い人の将来に影響を与えているということが、やりがいや自信につながると思っています。
– ありがとうございました。
上市高校ではキャリア教育の充実を進めていて、この取り組みは来年以降も続く予定です。
この西能クリニックさんのようにこういう機会でないとなかなか現場には入れない業種は多いと思います。
そういう業種の現場を直に見られる機会としてとても貴重です。
また、就職後のミスマッチをなくすことを目的としたこの取り組みですが、学校の中では学べない、社会に出るまでに必要なとても大切なプロセスがこの時間の中にたくさん詰まっていると感じました。