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介護と地域密着と??!
上市町在住のデザイナー伊東です。
先日、はたらくらすコネクションの取材でひなたぼっこ上市さんを取材した際、
私はひとつの引っ掛かりが取れました。
これまで仕事でのお付き合いがあり、何度もお話を聞かせていただいていたのですが、
「地域密着の介護サービス」という言葉が今ひとつピンときていませんでした。
私自身が「介護」というものに直接的に直面している状況ではないのでなおさらかもしれませんが、
私の中で介護施設というものは日常とある程度の距離を置いたもののように感じていました。
様々な介護の専門家がいて、様々な支援制度や形があって、
介護の一番むずかしい部分を「おまかせ」できる場所。
この「おまかせ」の部分によって少し距離を感じるのかもしれません。
しかし、これまでの仕事で関わらせていただく中で、
自分の中での様々な思い込みや誤解が整理整頓されていき、
ご家族と利用者の方の人生がそれぞれにハッピーでいられるために、
その間にあるのがこの介護福祉施設であるというのが見えてきました。
でもそこにさらに地域ってどう結びついていくんだろう。
点を打つだけの接点はいくらでも作れるとは思いますが、
点と点が相互に繋がり合っていくような
ほんとうの意味での接点というのがあまりイメージできないままでした。
そして先日の、このはたらくらすコネクションでの取材。
自身もご家族の認知症介護をされるようになったことがきっかけで、
認知症介護指導者の資格を取られて、
社内での研修会も行なっておられる、部長さんの
「認知症は周りの人の正しい理解と対応があると発症・進行を遅らせたり、
予防したりできるんです。それを地域の皆さんと共有したい」
という思いを聞き、介護施設だからこそできる地域とのつながりの形がやっとイメージできました。
アルツハイマー型認知症というのは潜伏期間が20年と言われていて、
20年というと、仮に80歳で発症するとすれば
60歳で既にかかり始めているということですよね。
70歳なら50歳。。
そう考えると他人事ではありませんよね。
この発症や進行を遅らせるためには周りの人が発症のサインに気づいたり、
日頃から予防法などを行なっていくことが有効だそうで、
これらの知識を学び、共有し、気づきあうことができれば発症した方やご家族が孤立していくこともなく、介護にも良い環境が地域内で醸成していく。
これこそ介護施設だからこそできる地域貢献のアクションかもしれません。
といいますか、
潜伏期間や予防という意味合いも考慮すればすでにこれもある種の介護であるような気もします。
よくよく考えれば私の事務所のあるカミールの2階でも
毎週1〜2回、町の包括支援センターとアピアスポーツクラブさんによる介護予防教室もかなり盛り上がっており、
それに加えてこのような
地域と介護施設の結びつきの深まりが、
これからの介護の形が今始まっていくような脈動を感じます。
そんなひなたぼっこ上市さんの恒例夏祭りが先日開かれ、少しだけお邪魔しました。
高校生や外国人のボランティアや地域で活動するフラダンスグループ、
世界のエネルギーマンなど、
ここにもこれからの介護と地域の結びつきを見て取ることができました。