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民謡を越えた世界
上市町在住のデザイナー伊東です。
2018年11月25日、
上市町の民謡歌手 寺崎美幸さんのコンサートが開催されました。
仕事の都合もあり二部構成のうち第一部しか見ることが出来ませんでしたが、
結論から言いますと、
笑っちゃうぐらいカッコよかった。。
三味線・胡弓・太鼓・尺八の伝統的な演奏に、様々な国の打楽器を組み合わせたヤマダベンさんのパーカッションと三味線アーティストのたなかつとむさんのアレンジが加わることによって、
多様なビート・多様な音色・多様なメロディーが体に染み付いた若い世代のリスナーのバイブスをも刺激するような、
色あざやかな世界に変化し、そこに芯の通った伸びやかな寺崎さんの歌声が乗ると、
もはや理屈を通り越して、体中の細胞ひとつひとつが踊りだすような感覚になったのです。
それを真の「感動」というのかもしれませんが、なんだかその言葉では足りないぐらいの感覚です。
そこには寺崎さんのひたすらに純粋な、民謡を愛する心、音楽を愛する心、地域を愛する心、お客さんへの感謝、
お客さんを楽しませたいという強い思い、見せたい世界、聞かせたい音、
民謡歌手という肩書をも越え、寺崎さんのこれまでの人生のあらゆる瞬間が全部詰まった、それら全部を出しきったかのような、
とてつもないエネルギー体に触れたような感覚でした。
人間、そのようなものに触れた時、笑っちゃうんですね。
ものづくりも、音楽も、料理も、その他あらゆる分野に通ずることかもしれませんが、
手法・技法を習得し、磨いていくことは大事なことです。
しかし、
真価が問われるのはそれを手段として何をするか、何を伝えるかという部分であると思うのです。
今回の寺崎さんのコンサートは紛れもなく、
民謡という音楽が寺崎さんの思いを届ける「手段」になっていました。
「アーティストとは、クリエイターとはこうあるべきだ!
ここまでやってこそ『やった』と言えるのだ、お前はどうなんだ。」
と心の中のリトルイトウが何度も私の肩をツンツンしてきました。
「歌で人を元気にしたい」と常々口にされる寺崎さん
寺崎さんの狙いとは少し違うかもしれませんが、
私はクリエイターの端くれとして、
このコンサートで確かに力をもらった気がします。
今年、寺崎さんの長年の夢であった自身の歌での「上市音頭」のリニューアルを実現され、
上市町は又ひとつ大きな財産を持つことになりました。
来年の夏祭りの町流しが楽しみですね!
では。