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新聞販売を通して地域の安全の一役を担う
有限会社 たかはし新聞店
上市駅そばにある新聞販売店(北日本新聞上市支局・上市東部販売店)。毎日ほぼ同じ時間に確実にお客さんのもとへ新聞を届け、「当たり前のことを当たり前にこなす」ことがモットー。販売のほか、独自イベントを主催して顧客満足度を高めている。代表取締役の髙橋晋介さんは「地域包括支援センターと連携して地域の安全の一役を担っています。毎日地域をパトロールしているようなものなので、少しの変化に気付くことが大事。新聞販売を通してお客さんの役に立ちたい」と話す。カットハウス・マーキーさんからの紹介。
代表取締役 髙橋 晋介さん(41)
当たり前のことを当たり前にこなす
――ご実家が(有)タカハシ印刷さんなんですよね。新聞店を始められた経緯を教えてもらえますか?
平成18年、32歳の時に前の販売店の方が辞められることになって引き継いだんです。それまで家業を継ごうと考え、県内の大学卒業後、3年間東京の印刷会社を経て実家のタカハシ印刷の仕事をしていました。印刷会社は主に企業がお客さんでしたが、新聞は個人のお客様が対象の仕事なので、今までと違う視点が持ちたいと思ったんです。
――実際、されてみてどうでしたか?
大変ですね。個人のお客様が相手なので要望は多種多様です。個々のお客様にいかに満足してもらえるかが僕らの課題で、そのために日々努力しています。1番心がけていることは、新聞はほぼ毎日なので、それをほぼ同じ時間に確実にお客様のもとへ届けるということ。「当たり前のことを当たり前にこなす」のが大事です。毎日新聞が届くっていうことが大前提の当たり前。簡単そうなことを毎日続けることが難しいんです。それは雪が降っても雨が降っても変わりません。濡れないように状況に応じて袋に入れて運びます。濡れやすいポストなら袋に入れた状態で入れていきますし、1軒1軒同じように配ればいいというわけではないんですよ。
――そうですよね。新聞はお客さんが毎日心待ちにしていますもんね。
僕は企業として存在することが地域・社会貢献と考えています。職種が変われば貢献の仕方や地域社会との関わり方も変わってくる。新聞・印刷はどちらも、文字やデザインを通して表現し、人に何かを伝える仕事。でも、内容は似ているようで全く別物です。共通しているのは紙に文字が印刷されているものをお客さんが購入されるということ。
地域の安全の一役を担う新聞配達
――地域との関わり方はどう違うんですか?
地域の変化を見ていることです。北日本新聞の販売店は上市に2店舗あり、うちでは上市町の約7,700世帯中、3,000世帯をカバーしています。北日本新聞の普及率は6割5分くらいですね。30人くらいで配達しているんですが、毎日、販売店の区域内をパトロールしているようなものだと言えます。だから、ちょっとした変化に気付くことによって役に立てる。夜に家の前で倒れていた人を助け、命を救ったとか、新聞が何日分か溜まっていたので地域包括支援センターに連絡して、一緒に家の中で倒れていた人を救ったという経験は、何度もあります。地域包括支援センターと連携したりして、地域の安全の一役を担っているんです。そういったことでお客さんから感謝されることも多く、人の役に立てたことへのやりがいを感じます。
――そういった経験は、他の仕事ではなかなかないことですよね。
ないに越したことはないんですけどね。新聞を販売することで、どのようにお客さんの役に立つことができるか、どうやったらお客さんが喜んでくれるかと考えています。
独自イベントを企画
――たかはし新聞店さんの強みは?
1つ目は、さっきの「当たり前のことを当たり前にこなす」ということ。2つ目は、読者サービスの一環として独自のイベントを展開していること。平成25年の2月にうちが主催して、新聞販売店としては県内で初めてイベントの企画をしたんです。内容は、北日本新聞のコラム「天地人」のノート書き写し体験。習字の先生を呼んで添削してもらい、新聞記者さんの取材で翌日の記事に載りました。
――「天地人」をノートに書き写すんですか?
はい。ご年配の方に人気があるんですよ。子どもには、漢字や文章の勉強になりますし。ノートは通常150円で販売していますが、イベントは無料で参加者に1冊ずつプレゼントしました。その後、県内いろんな地域で販売店が主催するイベントが開催されるようになったんです。3つ目の強みは、綺麗な店舗。お客さんから「○月○日の新聞が欲しい」と言われたら、1カ月以内であれば在庫があります。新聞社に問い合わせして取り寄せることもありますよ。気軽にご相談ください。
――今後、挑戦したいのはどんなことですか?
まずは、従業員さんの働きやすい環境づくり。そして、イベント等の読者サービスを通して、お客さんの満足度をさらに高めていきたい。そうすることで地域に必要と思われ、愛される販売店になれるよう今後も頑張っていきたいです。
――わかりました。髙橋さん、今日はどうもありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
新聞販売店さんの仕事は、新聞をお客様の手元に届けるだけでなく地域の安全を担っていることなんだと、髙橋さんのインタビューを通して知りました。
配達をされている方々は、毎日早起きして他の人が寝ている時間帯に働き、ほぼ同じ時間に配達されているなんて、本当に頭が下がります。明るくなるのが早い夏場から、まだ真っ暗な寒い中で配らなければならない冬場まで、大変なことも多いと思いますが、1軒1軒を毎日訪れることで、地域における変化に真っ先に気付くことができるということですね。
たかはし新聞店さんでは、毎月お客様にカレンダーをプレゼントしているほか、希望するお客様に新年のダイアリーをプレゼントしているそうです(数量限定)。ご希望の方はお早目にたかはし新聞店さんへお問い合わせくださいね。
ちなみに髙橋さんは、商工会青年部で本格里芋焼酎「我酔楽(がすら)」を企画した中心メンバーで、株式会社ガスラの代表取締役でもあります。杉本工業所の杉本さんもメンバーですし、上市町の商工会青年部、熱い方が多いですね。
●DATA●
企業名 | 有限会社 たかはし新聞店 |
住所 | 上市町三日市47-42 |
電話番号 | 076-473-3746 |
FAX番号 | 076-473-3755 |
news_kit@tam.ne.jp | |
設立年月日 | 平成18年2月 |
代表取締役 | 髙橋 晋介 |
事業内容 |
新聞販売 |
取扱い紙 | 北日本新聞 ほか5紙 |
資本金 | 300万円 |
勤務時間 | 10:00~16:00(新聞配達は2:30~6:00) |
休日 |
事務所…週休二日制、土曜・日曜、祝日、 その他新聞休刊日に準ずる、有給休暇など |
ホームページ | なし |
Facebookページ | なし |
過去3年間の売上高 | 横ばい |
過去3年間の採用実績 | 平成24年2人/平成25年2人/平成26年4人 |
福利厚生 | 保険(健康、雇用)、厚生年金 |