上市町でくらす

原始人sの上市jターン日記~坂本ですが~Vol.12 地方創生について思いつくままに

 

本日はちょっと真面目に、ここ数年話題の地方創生について思うことをツラツラと書いてみます。

そんなこと書くのは坂本らしくねぇぞ、と言う方はスルーしてもかまい・・・いや、やっぱり、スルーしないで読んでくださいませ。

 

カモシカ

カモシカを撮影してみましたが、よくわからないですよね。真ん中にいます。

 

さて、遊びは省いていきなり本題。

地方創生のために主となる施策として箱物を作ることもありますが、内容としては人を増やすということが主眼で、

 

  1. 都市圏からの移住者を増やしたい(永続的な定住者の確保)
  2. 例えば観光等で人を呼び込みたい(永続的な訪問者の確保)

 

と言ったところに集約される感じがあります。

人口に目を移せば出生率向上なんていうのもありますが、これは地方創生目的だけでなく都市圏も含めた国全体の方針の色合いが強い気がしますので、ここでは触れないでおきます。

 

 

特に1はどの地域も苦労しているのではないでしょうか。2も当然苦労していると思いますが、「結果が出ない」という意味で苦労の度合が強く感じます。

ということで、1の地方移住について、何がハードルであるのかを自分なりに考えてみました。すでに多くの人が考えているので、今更という感じもありますがご容赦ください。

 

 

さて、そのハードルですが、どんなことがあるのでしょうか。やはり、よく耳にするのが、「仕事があるのか」と言う点ですね。

「仕事があるのか」と問われると、地方在住者からは「仕事はありますよ」との返答がほぼ決まり文句のように返ってくることでしょう。実際に求人はあります、たくさん。ハローワークに行っても出てるし、近所のコンビニやスーパーも求人を出しています。求人を出していない企業も実は内々には求めていたりもするようです。

 

 

仕事はあることは分かった。そして、そこからさらに突っ込んでみると、「自分がやりたい仕事があるのか。田舎では仕事は限られるのではないか」という話になってきます。

 

 

自分がやりたい仕事があるのか → これはその人次第ですが、この後の話題です。

仕事は限られるのではないか → 起業するならわりと範囲は広いが、そうでなければある程度は限られる。

 

といったのが実際のところでしょう。

およその場合、ここで話がストップし、魅力的な仕事を増やすことができるか、とかあるいは今の仕事の魅力を伝えることができるか、という地域活動につながっているかと思います。

 

では、「自分がやりたい仕事があるのか」という言葉を地方創生活動を行っている皆さんはどのように受け取っているのでしょうか。

 

 

「首都圏で今現在従事しているような仕事は地方にはあるのか」という風に解釈されてしまっている部分があるように思っていて、そこに私は違和感を感じているのかもしれません。

首都圏で19年強過ごし、そのうち13年強はいわゆる社会人として暮らしていましたが、少なくとも私の視点では、都市圏の人の多くは現在従事している仕事に対して「根本的に」不満足である人が多いのでは?ということです。

 

都市圏で実際に働いている人の本音の本音の部分で、今の仕事は「やりたい仕事」なのですか? 「やりがいのある仕事」なのですか? という本音の部分を覗いてみたい。

 

 

ちょっと冷たい言い方になってしまうかもしれませんが、都市圏にいれば誰でもが「やりたい仕事」「やりがいのある仕事」ができると考えるのは幻想です。

就職活動で20社、30社あるいは100社と回って、第一志望の企業に入れる人はどれだけいるのでしょうか。そもそもその第一志望は実際にやってみて本当にやり続けたい仕事なのでしょうか?

 

当然、やりがいを持ってワクワクしながら、そして責任感も持ち合わせて仕事をしている人も多数いるでしょう。でも、そうでない人はきっとその何倍もいるし、そのことに気づいている人も多くいると思います。気づいているけど気づいていないふりをしている人も多くいると思います。

さらに言うと気づいているけど気づいていない、という一見矛盾した表現になってしまう人もいると思います。

 

 

では、「やりたい仕事はあるのか」という言葉の真意がどこにあるのか?ということですが、それは「不安」です。環境を変えるというのは不安です。

データ上でも明らかに収入が減ると感じている人は多くいます。

 

 

何故、都市圏の人は不満足な人が多いのではないか、という思考に至ったかと言うと、都会と地方とで生活をしてみて、総じて地方で出会った人たちの方が仕事に対する満足度が高いように感じたからです。少なくとも上市あるいは富山県ではそう感じました。(生活に対する満足度も高く感じますが、本日は仕事に絞って話してみます)。

 

 

そう考えると、地方に移住者を増やすためのキーポイントは

 

 

(a)生活は大丈夫だよ、というある程度の保証をすること(もちろん働けばの話)

(b)本当にしたい仕事が何であるか、という根本的な問いかけをしていくこと

 

 

根本的な問いかけの結果、やはり都市圏を望む人も多くいることと思います。そういう人は都市圏で生活する方が良いと思います。そうでない人たちが地方移住を決める意思を自分で持つことをほんのちょっと手助けする、そんな(b)のような場所を設けることが地方創生つまるところは移住者増を促す鍵になるのではないかな、と思っています。

 

ちなみに、都市圏の方が地方よりも仕事の幅が広いと考えがちですが、仕事の幅というよりも仕事の種類が違うというのが正確な表現だと思います。

 

都市圏が三次産業中心、地方は一次産業、二次産業が中心という傾向がありますが、これは事実だと思います。なんとなく三次産業が華やかでやりがいがあるという観念が定着しているかと思いますが、一次産業や二次産業も生活のために仕方なくする仕事ではなく、実にやりがいのある仕事なんだなぁと、実際の従事者を見て強く感じます。

 

私は仕事で樹木からエッセンシャルオイル(精油)を抽出していますが、そういう意味では1.5次産業でしょうか。(天然のものを取り出しているので一次産業のような気もするし、間伐材を加工しているから二次産業のような気もしますので中間をとって1.5次産業。

http://aroma-select.jp

 

 

これがですね、楽しいのです。都市圏のように分業化されていないため、販売までの作業は手広くてきつい時もありますが、きついからといって不満足ではないのです。

マラソンランナーは走っている時苦しくても、マラソンをできることに満足しているというのに近いでしょうか(さらに結果が伴えば満足度もアップですね)。

(地方にいて都市圏の方と仕事をすることも多々ありますが、都市圏にいて都市圏の人と仕事をするのとは、また違った感性で仕事をすることができますよ。)

 

 

余暇で農業をやる人や登山をする人など、自然を生活に取り込んで、仕事をする日常との間でバランスをとろうする人が増えています。

農業に転身する人もチラホラいるようです。

若干の飛躍はあるかもしれませんが、自然に近い一次産業って実は楽しい、そういう意識をきっと多くの人が持っているのではないかと思っています。つまり、都市圏の人が実はしたい仕事は地方には既にあるのです。(断定してしまいました・・・大丈夫かな?)

 

その意識を心の奥底に隠してしまっている人たちにそっと手を差し伸べて、潜在意識を掘り起こしてみる、そんな活動が地方創生に携わる人たちに求められているのではないでしょうか。

 

 

できれば就職活動、転職活動をする人たちだけをターゲットにするのではなく、就職活動前の大学生あるいは高校生の人たちへのキャリア教育として、地域で生計を立てていくことの楽しさも取り入れてみてはどうかな、と思います。もちろん都市圏で生きていくということも取り入れていくのが良いと思います。どちらも正しいです。ただ、現在のように選択肢が「都市圏だけ」から「全国」に広がるというだけのことです。

 

 

地方では何やら豊かに暮らしている人が多いぞ、とか感じてもらうのもいいかもしれません。(本当に裕福な人が多いような気がするのですが気のせいですか?)

 

それは違う!とか、そんなことはもうやってるよ!って言われるかもしれませんが、何となく感じたことを感じたままに書いてみました。

 

 

上市にいても、ちゃんとネットもつながってるので、こうやってブログも書けますし。

 

 

地元食品だけでなく、世界的なレストランブランド「マクドナルド」にもたまには行ってみたいなと思ったときも近くにありますよ。

 

マクドナルド

マクドナルド

 

<追伸>

長男坊「今日のカレーライスおいしいね」

今日のカレーライスは手作りじゃなくてレトルトです・・・。父ちゃん悲しい。でも次回頑張るよ。

 


Comments

comments