上市町でくらす

お米選びの贅沢な悩み

上市町在住のデザイナー伊東です。

上市町は美味しいお米のとれる地域であり、

普通にスーパーなどにも出ている町内産のお米も美味しいのですが、

最近は直売や直卸をされる農家さんも増えてきていて、

また、仕事で関わらせていただいている生産者さんもいらっしゃることもあり、

食べたいお米がたくさんあります。

私が生産者の方の顔がわかる中では

 

・広野地区の稲葉さんのこしひかりやイタリア米(里芋の聖地とも言うべきこの地区はこれまで一度も川の氾濫の被害にあっていないため土が良いと聞いたことがあります)

 

・湯神子地区の樋口さんの長時間低温乾燥のコシヒカリ(ごはんソムリエ・野菜ソムリエの資格を持っておられます)

 

・穴の谷霊水で有名な黒川地区で生産される穴の谷米、

 

またこちらの水で炊くとめちゃくちゃうまいのです。

 

東京にいた頃実家から送られてきた上市のお米と穴の谷霊水で炊いたご飯の旨さに涙が出そうなほど感動しました。

今稲刈りが終わって出てきたお米がたくさんあって、どのお米を買うべきか非常に悩みます。

 

 

とはいえ1年分いっぺんに買うわけではないので、順々に楽しませていただきたいと思うのですが、

 

 

 

まずは、数年前に種地区に移住してきて今年で2度めの収穫を迎えた広川さんちのお米から楽しませていただこうと思います。

 

三角山の頂上から見た種集落(写真は広川さんからのご提供)

三角山の頂上から見た種集落(写真は広川さんからのご提供)

 

種地区は上市町の市街地から15分ほど山に上がったところにある盆地で、カヌー場やキャンプ場がある上市川第二ダムの手前にある集落です。

かつては多くの人が暮らし、山あいの集落の中では大きな村でしたが、

近年は市街地に移り住まれた家も多く、人口も減り、60代が若手と呼べる地区となりました。

 

種地区にはアメダスが設置されているため天気予報では「上市(東種)」と表示されます。

上市町のほとんどの居住区域は町の面積の7分の1にあたる平地部に集中してるのでほとんどの上市町民は富山市の予報に近いのですが、

冬場富山県内で一番低い気温やびっくりするぐらいの積雪量が観測されたりするので、

他地域の方と天気の話になると

 

他「上市は今日雪ひどいでしょう!!」

町民「いえ、この辺と変わりませんよ!!」

他「だって天気予報でエライ数字出とったよ?」

町民「いやそれはかなり山の方なんですよ!!」

 

という上市の人にとってはおなじみのやり取りが繰り広げられます。

 

冬の種地区の風景

 

ちなみにこの種地区は、私の祖父が長年小さな商店(鮮魚・お惣菜・雑貨・駄菓子な幅広く揃えたよろず屋といった感じのお店です)を営んでいたこともあり、

個人的にはとても親しみのある地域です。

最近は様々なイベントでも活用させていただいたりもしています。

 

実行委員会として関わらせていただいた冬の集い

 

そんな土地に移住してきた広川夫妻と私は同い年で、

日本の農村の原風景とも言うべきスーパースローライフな暮らしを楽しんでいて、(こう言ってしまう私は現代の情報過多な生活の中でないと暮らせない体になってしまっているのかも。。)

今年から民泊宿の「種宿」もオープンさせました。

 

種宿

 

そんな取り組みや生き方を応援する意味も多少あるのですが、自宅の裏の田んぼを手植えしている様子も見ていますし

手植えではさがけでの乾燥(機械乾燥よりも美味しくなるそうな)という米作りのこだわりを体験してみたいというのが1番大きいです。

 

と、勝手にそのお米を購入するつもりでいましたが、どうやらそちらはやっと籾摺りが終わりつつあるという段階で、先に仕上がっていた通常の機械植え&機械乾燥のものらしい。(減農薬ではあります)

考えても見れば、広川夫妻のお友達がたくさん手伝いに来られてどろんこになって植えられたものです。

しかも全部で90kgほどの量ですから、お手伝いもしていない私に優先的に分けていただくわけにもいきませんよね!!

 

でもこの美しい自然環境の中で育ったお米、美味しいに違いありません!

まずは10kg。

それを食べきったら、さて、どのお米を食べよう。。

米どころの贅沢な悩みは尽きません。。

 

<追記>
広川さんちのお米、昨年はイノシシにやられて収穫出来なかったようで、今年が初めての収穫のようです!
貴重ですね!!


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