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「フォトロゲイニング上市まちのわ」のエピソード・ゼロ
上市町在住のデザイナー伊東です。
もうすぐフォトロゲイニングですね!
北陸初開催で行われたこの大会も今回で4回目となり、参加者も250名からはじまり、リピーターの方を中心に今は470名と倍近い規模に盛り上がってきております。
「上市まちのわ推進協議会」という役場と町の様々な団体で構成される協議会の主催で行われるこの大会ですが、
私は一般公募枠の個人会員としてこの協議会のメンバーとなっておりまして、その中のひとつの部会(当時の正式な部会名わすれました。。。)で、今後この協議会で行っていきたいことの候補一覧の中にこの「フォトロゲイニング」という馴染みのない、そして字面からなんのイメージも湧かない(ロゲイニングという競技を知っている人はピンとくるのかもしれません)謎の言葉として私の目に入ったのがフォトロゲイニングと私の出会いでした。
※これを候補に上げたのは確か現在の観光協会事務局長の澤井さんだったはず。
2人から5人程度のチームで、徒歩または走って、地図上に得点を割り当てられたチェックポイントへ行き、そこへ行った証として写真を撮ってポイントを獲得。
戦略的に効率よく、多くの得点をとれるルートを設定し、総得点を競い合うというルールで、
主催者側は訪れてほしい場所をチェックポイントに設定できるため観光要素を持たせることができる新しいスポーツ競技であると説明を受けましたが、
うん、ルールは、頭ではわかる。でも本当に楽しいのか?
スポーツとしても街歩き気分でもどちらでも楽しめると言うが
マラソンを走れるようなアスリートだけが得をする競技としか思えない。
私は走るのが嫌いだ。
大好きな野球を高校に入ってやらなかったのは、走り込みによるシゴキを恐れたことに他ならない。
一部のアスリートだけが楽しめるイベントなんて、正直気が乗らない。。
という本音が、多分顔にも出ていたことでしょう。
でも、もし面白いのであれば上市町に訪れてもらえるきっかけにもなり、
私自身が「かみいち町民のネタ帳」でクローズアップしていたような隠れた魅力にもたくさん触れてもらえる機会にもできるかもしれないという希望も抱いていました。
その後この大会を上市町で開催することが決まり、他地域の大会に視察として出場してみようということになりました。
百聞は一見にしかず。
わたしはこの視察に参加することにしました。
2015年5月24日 奈良県生駒市で開催された「フォトロゲイニング生駒2015」
300人規模の大会だったと思います。
30代2人、40代1人、50代1人の4人チームのうち3人は私と同じ走るのが苦手な非体力系男子でしたが、一人のメンバーは大学までスピードスケートをやっていた元アスリート。
私は前日から、「今回は、アスリートでなくても、走らなくても楽しい競技なのか確かめたいですよね」などともっともらしくテーマを掲げ、
走らなくていいための布石を置きつつ
当日恐る恐る元アスリートのメンバーに念を押します。「今回・・・走らないですよね・・・?」
すると当然とばかりに「走るのはやめましょうよぉ〜」との返答。
これに非体力系メンバー3人がホッと胸をなでおろしたことは言うまでもありません。
さて、そんな勝負に対して消極的な私達でしたが、面白いもので、実際始まってみると、1箇所でも多く回りたい欲が出てきて、結構頑張れるんです。
普段絶対歩かない距離も平気で歩けてしまうんですね。「すいません、ちょっとだけ走りますか?」みたいな事も起こります。
地図だけを頼りに知らない土地を歩くのはRPG的な気分で楽しいですし、おもてなしポイントと呼ばれるマラソンで言う給水ポイントのようなところもあってお菓子屋さんで試食ができたり、足湯で休憩したり結構歩く以外にも楽しめます。
この写真はおもてなしポイントでも何でもない、たまたま通りかかった個性の強そうなたこ焼き屋。
買っちゃおうか、どうしようかって話てた気がします。
次の目的地に移動。
よく見たら、
買ってますね。
ここが最後に立ち寄ったチェックポイント「菊司醸造」
歴史ある造り酒屋。この佇まいで、試飲と本場の奈良漬の試食なんてやられた日にはもう。
結局競技中にもかかわらずお酒や奈良漬、酒粕なんかを買い込んで、両手に重たい袋をぶら下げてゴール。
ほぼ走らずに観光目線でもかなり楽しめることがわかりました。
その他にも出てみなければわからなかった「上市大会ではもっとこうした方が」みたいなことが多々ありました。
ここで体験したことを持ち帰り、チェックポイントひとつひとつの特別感や意外性、それから開会式や表彰式の設え、飛び賞の設定(多くの企業協賛をいただけるおかげで上位3チーム以外のチームへの飛び賞が多く、なおかつ全体的に豪華)など、他地域の大会以上の充実を目指してきました。
それが年々バージョンアップして来て、今年は昨年以上に楽しんでいただける要素が盛り込まれています。
あと、意外と知られていませんが、このフォトロゲイニングのチェックポイント設定、単に地図上で感覚的に割り振っているわけではありません。
監修者である日本フォトロゲイニング協会の伊藤さんが毎回ちゃんとすべてのチェックポイントを回る試走を行った上で設定されています。
これにより、ゲーム性や安全性が検証されているのです。
おなじイトウでもこうも違うものです。。。
今年は去年に引き続き前夜祭も開催されます。
10月7日18:00から前夜祭。
10月8日10:00大会スタートです!
今年も楽しんでいきましょう!