上市町でくらす

大きな一歩

上市町のデザイナー伊東です。

 

ここ数年上市町ではエコツーリズムを軸に町の観光資源の掘り起こしや活用などを進めていて、昨年には上市町観光協会がエコツーリズム大賞にて特別賞を受賞するなど成果が見え始めています。

 

そもそもエコツーリズムって何かと言いますと、これまで多くみられたような新たに建物を建てるなどの大掛かりな観光開発ではなく、今あるものの魅力を最大限に生かして観光客を受け入れる形を作っていくことです。

 

前者はハードの整備が先行ですが、後者は楽しみ方やそれを運営していくための仕組みを作るようなソフトの整備を先行させます。

ハードの整備には莫大な費用に加え、それに伴うエネルギー消費や環境に対する負荷もかかってきます。

それに対してソフトの整備・充実には費用も抑えられ、環境的な負荷も限りなく少ないので、エコという言葉が用いられています。

 

というのは私の解釈で私なりに整理した言葉ですので、気になった方は是非ググってみてください。

 

上市町ではこのエコツーリズムに取り組むことによって、これまで点として存在していた町の魅力を線で楽しめるプランもたくさん作られました。

 

これまでごく当たり前にそこに存在していた自然環境が、科学的に癒し効果の認められた「森林セラピー基地」に3箇所(眼目エリア、大岩エリア、馬場島エリア)も認定されたのは自然と文化体験を掛け合わせたツアーを企画していく上で大いに武器になっていると感じます。

 

森林セラピー基地に認定されている眼目山立山寺のトガ並木。映画「散り椿」のロケ地としても使われました。

 

また、この取り組みは地元に住む人がミニマムな視点で町をあらためて見つめ直すきっかけにもなりました。

これが今後発展していけば、さらに点の魅力を発見してそれらを線でつないでいくという形で観光資源のブラッシュアップはどんどん進んでいくことでしょう!

 

しかし、一方でこうして整備された観光コンテンツが日常的に稼働するまでには至っていないという現状もあります。

 

その1つの要因として宿泊拠点のバリエーションが挙げられるかと思います。

 

上市町には「ゆのみこ温泉」や「つるぎ恋月」といった温泉旅館や、長い歴史と当地ならではで設えたサービスを持った「大岩館」・「だんごや旅館」、弘法大師の湧水を使ったお湯と食のおもてなしの「和風オーベルジュ八十八」など、それぞれに質の高い宿泊施設が揃っていますが、いずれも一所完結型の宿。

 

一点豪華主義の旅にはベストマッチ!

 

しかし、最近日本でも増えつつあるという、リーズナブルな宿に素泊まりして街を楽しむ旅にはマッチしづらいところです。

 

そんな中で日本全体で数を増やしてきているのが民泊やゲストハウスです。

 

Airbnbというサイト・アプリを介してこれらの簡易宿泊施設だけを使って世界中を旅する人もいるぐらい、全世界的には主流となっている旅のスタイルなんだそうです。

 

上市町でも最近、新聞テレビなどのメディアで話題になっているゲストハウスがありますね!

 

スナックもぐらの地上階部分の料亭跡を活用した「ゲストハウス松月」です。

 

 

 

大正時代に建てられたこの宿の2階からは剱岳の絶景が望める上、花火大会の時には河原で打ち上げられる花火をど迫力の距離で見ることができます。

 

花火大会に関してはその時に通常営業されるかどうかわかりませんが、とにかくロケーションのいいところです!

 

ここでは私は暖簾のデザインでお手伝いさせていただきました!

先日私の知人6名が宿泊しましたが、下のスナックで相当盛り上がったのも含めてかなり満足してもらえました。

街中で食事を楽しんで、スナックで飲んで、寝る!!

そして朝起きたら絶景(運が良ければ)!

最高ですね。

 

Airbnbでの予約も超簡単!

ゲストハウス松月のページ

 

開業早々から2日に1組のペースで、海外からもチラホラとのことで、予想以上の稼働率のようです!

74歳にして新しい分野に挑戦されたもぐらのママには本当に頭が下がります。

 

最近様々なメディアで取り上げられていたので、上市の民泊第1号と思われている方も多いかもしれませんが、それよりも一足早く山間地の種地区で開業された「種宿」が登録第1号。

 

 

 

 

こちらは我がeconteの仲間でもある広川夫妻が運営しています。

 

種地区は周辺に商店などもない場所ではありますが、トレッキングコースやキャンプ場も近くにある非常に自然環境の豊かなところで、同じ上市町でも時間の流れの違う場所です。私もよく子供を連れて散歩したりしていますが、歩いてるだけでも結構癒されますよ!

 

Airbnbには登録していないようですが是非この宿のことも知っていただければと思います!

 

こういった民泊・ゲストハウスが増えていって、多様な観光客の受け入れができるようになっていくことで、これまで進められてきた観光コンテンツが活かされていくと、今後の観光産業の発展にもつながっていくのではないかと思います。

 

人口減少が避けられず、地域内の顧客が減っていくことが確実と言える状況で、県外や海外からの誘客による外貨獲得は、今後の地域経済を支えていく可能性を秘めています。

 

今後様々な課題もあるでしょうが、「種宿」や「ゲストハウス松月」の第一歩は町の観光・経済の未来を拓く大きな一歩と言えます。

 

最敬礼!!です!!

 

私も、頑張らなくては!!

 

種宿からも近い三角山から見下ろす種集落と富山湾

 


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