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大岩山日石寺で大寒の寒修行
二十四節気の一つ、「大寒(だいかん)」の今日は、一年で最も寒い日とされています。
そんな中、上市町大岩にある日石寺の六本滝では、毎年大勢の人が寒修行に訪れます。
今年も三重県から訪れた日石寺の信者39人をはじめ、県内外の大勢の人が滝行を経験しました。
滝に入って体験取材しているアナウンサーの方もいました。滝の音に負けじと、すごく大きな声でレポートしていました。
毎年、テレビや新聞のニュースでは信者さん達の滝行が取り上げられます。
ですが、実は信者さんの後に、一般の方々も滝に入っているのです。
今回は、そんな一般の方の滝行の様子を取材しました。
午前8時現在の気温は0度、水温は0.4度。
日石寺の事務所前に貼ってありました。
こ、これは寒い…!
普通に外にいるだけで寒いのに、冷たい水に入る寒さは想像もできません。
大岩山日石寺には「六本滝」と「十二支滝」の2つの滝があります。
どちらも、龍の口から水が流れ出ています。
六本滝は心身を清めて不動尊を参拝するために造られた滝なので、滝行ではこちらに入ります。
6つの龍の口は、六大(地、水、火、風、空、識)を型どっていて、ここから流れる滝に打たれることにより、六欲煩悩を洗い落とすことができます。
滝行ではどれか1つを選んで入るそうです。
一礼してから滝に入ります。
過去には、手前にある水場で水を足にかけてから入る人もいました。いきなり水に入ると心臓に負担がかかるからでしょうか。
富山県高岡市から訪れた男性3人組は、2人が体験して1人が写真係をしていました(写真はありません)。
今回滝行をしたのは、重い病気を患った仲間のために、回復を祈願するためだそうです。
自分自身の無病息災だけでなく、友人のために滝行に挑戦されるなんて優しく強い人達ですね。
南砺市から訪れた男女2人は、仕事のパートナー。
今回初めて参加したそうです。
メガネはしたままでも大丈夫なようですね。
男性より女性の方が余裕の表情。
いざとなったら女性の方が強いのか…。
関係ないですが、昔、バンジージャンプのジャンプ台へ上がったとき、「新婚の夫婦でチャレンジする場合、奥さんは覚悟を決めて飛ぶけれど、怖がってなかなか飛ばないのは旦那さんが多い。女性の方が強いんだよね」と係の人から聞きました。
(ちなみにその時私は見学に行ったので、バンジージャンプはしておりません。)
この大寒の寒修行は全国ニュースでも取り上げられていました。
それだけ珍しく、特別で厳粛なものなのだと思います。
この「一年で最も寒い日」に冷たい滝に入る方々には、本当に頭が下がります。
ところで、ちょっと気になったのが滝行をされるみなさんが着ている白装束。
これは予約すると日石寺の事務所で貸してもらえます。男女別の更衣室もあるので、滝の近くまで洋服で行けます。
滝行の後、日石寺のそばにある大岩館やだんごやさんのお風呂に入る人や地蔵堂そばにある建物のお風呂に入る人もいます。
男性の白装束は一重。水に濡れるとちょっと下着が透けちゃいます。
女性の白装束は透けないように二重になっているそうですが、それでも透けてしまうことが。
上市町観光協会のTさんが、「修行の1つとして、色柄のものは避け、白またはベージュの下着やタンクトップをつけるといいですよ」と教えてくれました。
滝行を終えた人達は、びっくりするほど清々しい顔でスタスタ歩いていました。
誰も寒がっていないことに驚きです。
最早、寒いなんて感覚は通り越したのかもしれません。
「やって良かった」
「またやりたい」
そんな声が聞かれました。
何事もやってみなければわかりませんね。この時季に挑戦する勇気はまだないので、まずは暑い時期にチャレンジしてみたいと思いました。
そして私がもう一つ驚いたのは、カメラマンの多さ!
高岡市や砺波市庄川町など、県内でも遠いところから来られている方々が多かったです。
しかもみなさん、カメラを2台持ち。
防寒対策もバッチリで、7月1日の滝開きと併せて年に2回は来られているとのこと。
写真コンクールに応募したり、被写体となった方にプレゼントしたりしているそうです。
正面から撮影された写真を見せてもらうと、滝行をしている方の背中に当たった滝の水しぶきが羽根のように見えるものもありました。素晴らしい…!
様々な体験をすることができる大岩山日石寺での寒修行。
次回は2月3日の節分にも大々的に行われます。
みなさんも、挑戦されたらぜひ感想を教えてくださいね。